その発想はなかった。
スパへ行った。
スパ？スーパー銭湯？
何が正しいのかよくわからんけど。
で、スパ。
いつもお風呂系の施設に行く時は
ヘアゴムを持参する。
髪がそこそこ長いので、まとめたいから。
なんだけど。
今回、ヘアゴムを持参するのを忘れてしまった。
施設によっては、綿棒などと一緒に使い捨てが用意されているケースもある。
が、今回はそれがなかった。
さて、どうしたものか。
売ってるのかもしれないけど、買うほどでもない気もする。
でも結びたいな。
何かないかな…と
カバンの中を見ると、予備用のマスクがあった。
…
これじゃん。
これ使えるじゃん。
マスクのゴム紐を引きちぎり、端と端を結ぶ。
うん、立派なヘアゴムだ。
これでいい。これで行こう。
誰が見るわけでもない。
目的は髪をまとめることである。
「もしかして、マスクの紐ですか？」
なんて聞いてくる人がいたら、その観察力を褒め称えたいところである。
とまあ問題なく髪をまとめ
娘たちとのんびりお風呂に浸かっていた。
そろそろ出ようかな…と
ふと顔をあげると、そこには髪を1つにまとめた女性がいた。
注目すべきは、髪のまとめ方である。
彼女が使っていたアイテムは、なんとこれだったのだ。
そう、ロッカーのキーバンドである。
「その発想はなかった…」
私は、自分の想像力のなさを嘆いた。
ロッカーのキーバンド＝手首に装着するもの
だと思って疑わなかった。
以前、これを足首に装着している人をみて
「そういう使い方もあるのね？」
と思ったが、そんなことはすっかり忘れていた。
…
今回はヘアゴムだったが
必要な時に、必要なアイテムが手元にない…
なんてケース、あると思う。
災害なんて急にやってくるもんね。
そんな時、ないことを嘆くのではなく
「他に代わりになるものはないか？」
「そもそも必要なのか？」
と考える力、大事だよなあと。
考える力、っていうか、生きる力？
…
ロッカーのキーバンドで髪をまとめる女性を見て、そんなことを思ったのだった。
<あとがき>
衛生的にどうなん？って話もなくはないですが、その女性を見た時「強いな」と思いました。
力強く生きていきたいものです。(誰w)
今日もありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう！
