「データ経営への道」を”見える化”してみた!~グラフィックレポート体験記~(#施策評価4)
こんにちは。横浜市 政策経営局データ経営課 施策評価チームです😀
今回は、私たちが初めて取り組んだ”グラフィックレポート”の体験記をお届けします。
「伝える」から「伝わる」を目指して!
私たち施策評価チームは、横浜市における”データ経営”の実現に向けて、「横浜市中期計画2022-2025」に掲げられた施策・事業の「ロジックモデル作成」や「プロジェクト形式での施策の検証」に取り組んでいます。
私たちの取組の中では抽象的な概念を扱う場面も多い上に、「データドリブン」、「施策評価」、「ロジックモデル」など、市職員にとってあまり馴染みのない言葉が飛び交うことで、「とっつきにくいなあ」と思われているじゃないかと感じることがしばしばでした。
どんなに必要なこと、意義があることでも、一緒に取り組む仲間に理解が広がらなければ意味がない!
横浜市が目指す「データ経営」について、まずは、市職員に分かりやすく伝えるにはどうしたら良いか。「伝える」から「伝わる」を目指して、
”グラフィックレポート”という手法にチャレンジしました。
グラフィックレポートってなあに?
”グラフィックレポート(グラレポ)”とは、プレゼンテーション資料などの内容を要約し、ビジュアルを活用して1枚で表す手法。
複雑な情報であっても、視覚的な整理により、受け手に直感的な理解を促すツールとして、様々な場面で活用されています。
今回は、施策評価チームが市職員向けに実施した研修の録画を、グラフィックレコーダーにお渡しし、作成していただきました。
御担当いただいたのは、
「オヤクショコトバも分かりやすく」がモットーのワカツタ 小川綾さん。小川さんと私たちとのウェブミーティングやメールでのやりとりを積み重ねて完成に至りました。
と、さもサラッと完成したように書きましたが、実際には「あーでもない」、「こーでもない」と小川さんと私たちとの間で喧々諤々、ディスカッションを繰り返しました。
私たちがうまく言語化できていなかった”イメージ”をお伝えすると、
ササっと(?)小川さんがビジュアライズ。
ビジュアライズされたものを見て「そうそう!」と思うと同時に、
私たち自身にとっても伝えたいポイントや各取組の関係性について、
改めて整理し考えを深める良い機会ともなりました。
(これもグラレポに取り組むメリットの一つですね)
どんなグラレポができたの?
私たち横浜市職員のミッションは、
”横浜市民の皆さんの安全安心な暮らしを守る”こと。
そのために、「データ経営」実現への歩みをどのように進めていけばよいかを、
①全体像を把握する
②EBPMを理解する
※EBPM(Evidence Based Policy Making:根拠に基づく政策形成)
③政策・施策と日々の仕事のつながりを考える
④ロジックモデルを作成する
⑤横浜市民の安全安心な暮らしのために
の五つステップに分けて、1枚で表しています。
イラストに込めた意図などを、作成者の小川さん自らブログで解説していただきました。
まとめ
完成したグラレポは、早速、職員向け研修で活用し始めています。
受講した職員からは「取組が視覚化されていて、点と点をつないでくれる『見てわかる資料』だと思う」などといった感想が寄せられています。
今回、施策評価チームとして初めて挑戦した”グラフィックレポート”。
正に試行錯誤の連続でしたが、自分たちの考えがさらに深まっていくという当初想定していなかったメリットも感じました。
データ経営の実現に向けて、共感と取組の輪を庁内に広げていくべく、
今回作成したグラレポを様々な場面で活用していきます!