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紗希の超短編集  2

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第2集目を作りました。 読んでくださる皆さま、本当にありがとうございます👼
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2023年11月の記事一覧

【詩】会いに行く

来た訊こえたでしょう 毎晩なんだ前の路を通るとっても静かな 足音 姿は見たこと無いよ だ…

紗希
1年前
27

漁り火

 二人でテレビを観ていた。   悠馬、これって漁り火漁だよね。  灯りにイカが集まって来た…

紗希
1年前
28

【詩】 水辺の花火

理由など判らないがあの頃の僕等は深夜になっても眠気が訪れて来ないそんな日が続くことがあっ…

紗希
1年前
42

フレンチトースト

今朝、目が覚めた時、何故かフレンチトーストが食べたいと思った。着替えながら、カレンダーに…

紗希
1年前
50

石焼き芋

私はサツマイモが好きではない。 食べられないほどではないけど。カボチャもそう。〈あのホク…

紗希
1年前
32

夫の出張 私の夕食

気が付けば、私は屋台のおでん屋の常連になっていた。冷酒も呑めるようになった。 「旦那が必…

紗希
1年前
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樹の海

私が自分の思い通りにならないと 「生意気云うんじゃない!」と怒鳴る。理不尽なことを云われたから、反論すると  ピシッ!云い返せないものだから、言葉じゃなく手が出る。 「凪沙、今度の土曜か日曜に肉の食べ放題に行かないか。1980円で、焼き肉でもすき焼きでも、存分に食べれるぞ」 「蓮、ごめん土曜は行く所があるから」「ふ〜ん。じゃあ日曜は?」「たぶん、そういう気分じゃないと思う」 蓮は、真剣な顔で私を見てる。 「だ、だいたい肉の食べ放題って。 男同士で行くものでしょう、普通