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ここ最近のじゃがいも料理まとめ(2020年9月「今金男爵」「メークイン」編)

今回のここじゃがは、バックトゥザベーシック、ということで、どこのスーパーでもたいてい見かけるじゃがいも界の双璧、男爵いもとメークインです。
男爵いもは、今回は北海道瀬棚郡今金町の名産「今金男爵」を買いました。

昼夜の寒暖差が大きい内陸性の気候条件はジャガイモの生育に適しており「清流 後志利別川」の豊かな大地の恵みを受けデンプン質をたっぷり含んでいます。
味はもちろんのこと、ほこほこした食感と肌や形状の美しさは男爵というより貴婦人といった品格が漂います。
特に関東圏で人気があり、日本の男爵いものプライスリーダーとして長年その地位と信頼を守り続けているほか、レストランや料理店からの指名も絶えません。
この人気の高さと、他の産地と比較して流通量が少なくなかなか手に入らないことから 「幻のイモ」 ともいわれています。

私も今金男爵を「男爵というより深窓の令嬢のよう」と表現したことがありますが、公式が大体同じことをおっしゃってますね。すごいな(妄想が膨らむ)

男爵いも・メークイン両品種ともゼミ長ひじきさんの「母の名は。」シリーズに取り上げられていますので、こちらもどうぞ。

今金男爵のことにも触れられていますし、「男爵いもってなんで『男爵』なの?」「メークインってメー・クインなのかメーク・インなのかどっち?」といった知ってるようであんまり知らない疑問が解決しますぞ。

そうそう、紛らわしいですが、メークインであってメインクーンではありません。それは毛並みふっさふさのネコチャンです。
メインクーンで肉じゃがをつくるのはよしましょうね(泣いちゃう)


【今金男爵】じゃがいものジョン

「ジョン」とは細かく切った食材に卵や小麦粉を付けて焼く料理。じゃがいもに限らず、いろいろな食材で作られるようです。

ちなみにこの写真で2人分です。じゃがいも使用量は1個(120g)
お好み焼きみたいに、米の代わりになるやつ(関西では米も食べる人いますが……)感じだと思って作るとちょっと少ないので、米なしにする場合はちょっと多めに作るのがよさそうです。

レシピは料理研究家の重信初江さんの作です。(出典元は後述)

【今金男爵】じゃがいもと鶏の塩こぶいため

見た目地味ですね~。でも、これかなりおいしいですよ!
9月度の「作ってみたらうまかったレシピ」でも紹介します。

薄く切った男爵はくっつきやすいので、水にさらしてよくデンプンを落とすとよさげです。
逆にガレットのようなくっつかないと困る料理のときは、水にはさらしません。
アワ子覚えた。

「じゃがいものジョン」ともども、料理研究家の重信初江さんのレシピです。
こちらの本に掲載されています。

【今金男爵】食べ過ぎ注意報発令!悪魔のナポリタンポテト

2個残った今金男爵をなにがしかおいしそうな料理にしようと思い、こちらのレシピをチョイス。
「悪魔の○○」という言葉にたいそう弱い私です。すーぐ魂売ると思う。

いつの間にか胃袋に消えていたので本当に悪魔の仕業かもしれない……。(だとしたら私こそが悪魔だ)

レシピは奥山まりさんの作です。


【メークイン】だしタレきのこ肉じゃが

いつもの肉じゃがと違うのを作りたいな、という気分のときにTwitterでちょうど流れてきた、レンチンでできるつくりおき食堂まりえさんのレシピを作ってみました。
レンジにお任せで簡単なうえ、白だし+焼肉のたれ+きのこの旨味がおいしい一品です。
※「だしタレきのこ肉じゃが」はTwitterで流れてきたときの名前で、本家ブログでは「だしたれ肉じゃが」となっています。

愛媛の実家ではカレーも肉じゃがも断然牛肉でしたが、レンジで作る肉じゃがは脂の多い豚バラが向いてそうですね。

上にも書いていますが、レンジ調理で煮崩れしにくいので、メークインは少し小さめに切るのが良さそうです。

レシピはこちら。


【メークイン】ベックオフ

今度は牛肉を入れた肉じゃがを作りたいな~、って何でそうなった???

サーロインステーキ肉を焼かずに煮込むという超ハイソな肉じゃがです。

いい肉じゃないときっと硬くなって美味しくないよな……ということで、思い切ってA5ランクの和牛を用意しました!!

\でーん/

元のお肉はこんな感じ。↓
これ1枚360gくらい。この肉だけで材料費が優に2000円を超えました。(※4人前くらいの量です。)
たまにだからいいけど、いつもは作れないねえ。

作ってみると、薄めの味付けではありますが、ホロホロになった牛肉の旨味を野菜がしっかり吸い込んで、非常においしかったです。
奮発しただけの甲斐はありましたねえ。

こちらはタサン志麻さんのレシピを参考にしました。

ちなみに、ベックオフはBaeckeoffeと書くようで、セカジャガには「ベッコフ」の名前で載っています。

名前は「パン屋さんのかまど」という意味で、日曜日に教会に行く前、素材を陶器の鍋に入れてパン屋さんに預けると、かまどでパンを焼いた後の余熱で調理してくれて帰りに持ち帰る、という料理なのだそうです。
なんだかオシャレだなあ。
別にりっぱな牛肉を煮込む肉じゃがというわけではなく、牛・豚・子羊の肉を使うそうですよ。

芋を煮るならベックオフ~♪ ですね!

(しょうもないと思いながら、どうしても我慢できませんでした。すまない。)

今金男爵とメークインの個人的な感想

今金男爵は、梨のようにすべすべで美しく味わいがすっきりしているので、シンプルな味付けで風味を楽しむのがスキだなーと思いました。

メークインはおなじみの品種ですね。煮崩れしにくいので、これからもいろんな煮物を開拓していけたらいいなと思っております。
おいしそうな肉じゃがレシピがいっぱいあるのよね~。

ではではまた次回。


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泡野瑤子(阿波/シネマ芋先輩)
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