無農薬有機栽培の気づき:カマキリは畑の益虫
なすとピーマンが最後の実りを楽しませてくれている我が家の畑。収穫していると、ピーマンの枝にカマキリがいることに気づきました。
夫が「水の中にお尻を入れると寄生虫がでてくるよ」と言うので「そうなの?!やってみよう!!」と捕まえて遊んでいると、通りかかった農園アドバイザーの方が一言。
「遊び終わったらちゃんと枝に戻してあげな。カマキリは畑を守ってくれるからね。」
え、そうなの?むしろカマで切っちゃいそうなのに…
無農薬栽培の益虫カマキリ
「野菜につくアブラムシやダニ類だけでなく、バッタ類なども食べてくれるんだから、カマキリは大事な益虫だよ」
確かに、ちょっと前までなすにもピーマンにもたくさんいたアブラムシが、ほぼいなくなってることに気づきました。
調べてみるとカマキリ農法なるものまであるそうです。
冬に捕獲にしておいたカマキリの卵を、春先に枝ごと畝にさしておくと、孵化したカマキリの赤ちゃんがアブラムシを食べてくれる。農薬を用いずに、人間の手を入れて、循環の中で害虫を駆除する方法です。
もちろん、カマキリが増えすぎてしまうと、ちょうちょや蜂などの受粉を助ける大事な虫たちを捕食してしまうけれど、一つの卵から100匹以上が生まれてもクモ・鳥などに食べられて、夏まで生き残り大人のカマキリになるのはわずかだそう。
そうと知るとありがたみが増します。いつの間にかうちの畑をすみかにしてくれてありがとう。
無農薬栽培は虫との戦いだからこそ自然の循環を活かす
無農薬栽培を始めて、いまのところ順調に育ってくれているけれど、虫の多さにはまだ慣れないです。今までの畑(農薬を使用する方針)ではいなかった量の虫がいます。あまりに虫が多い時には、自然素材の農薬もまいていました。でも、農園アドバイザーさん曰く「隣の畑に虫が移動する程度の虫よけだけどね~ 笑」というもの。↓
もう無農薬栽培では虫が出たら出たである程度は許容しながら育てないとなのかな、と思っていた矢先のカマキリの登場で、ものの1週間でうじゃうじゃいたアブラムシがきれいにいなくなったパワーには目をみはりました。
無農薬栽培だからこそ、自然の循環を大事にしなくちゃいけない。
そんな当たり前のことに気づかされた日でした。