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家から店の道中

あいだの道ゆく足の動きを
店まで覆う森の影が
向こう先まで見つめている

歩きに合わせて
高い目線のところを照らす
たよりない外灯のまちまち

しかし私はこのたよりのなさが好きだ
慣れ親しんだ明るみの輪郭に
沈む気持ちへ溶け込む暗さがある

夜道をわたる時は
立ち並ぶ暗がりにつかの間を求めて
聞き入れもしない地面の音へ
私なりの日々を送っている

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