〝怒りを止めるキッカケ〟をどう掴めるか?
私は3歳の次男ナツを激しく叱りつけていた。
最近怒りっぽい彼は、怒るとモノを投げる、モノに当たる、なかなか見ていて辛い。
その日は朝からこれの繰り返しで、「大切なモノだからやめてね。お口で教えて」と繰り返してきたけど、流石にお気に入りのロッキングチェアを床に叩きつけられ、私の中でプチンと何かが弾けた。
いけないと思いながらも、大きな声でナツをに叱りつける。ナツも負けずと奇声を上げてすごい剣幕で私を睨みつけている。
土曜の柔らかな陽が入るリビングに、緊迫した空気が流れる。5歳の長男タイが、スススっとキッチンに走って帰ってきた。
手にアイスのピノを3つ持っている。
「まぁ、アイスでも食べて落ち着きなよ。それから話そう」
私がポカンとしているうちに、口にピノを放り込まれた。
同じようにナツの口にもピノを放り込む。
冷たくて甘い塊が口の中で溶けていく。
あぁ、私は3歳相手に何をこんなに怒っているのだ、と我にかえる。
「タイ、すごいアイディアだね、もう、怒るのやめてちゃんと話すね」と伝えると、
タイは〝いいね👍〟と手で合図して、呑気にアイスを食べている。
「ナツ、怒ってごめんね。でもお椅子大切なモノだからドンでされて嫌だったの」と伝えると
「ナツくんもごめんね、、、大きな声お耳痛くて嫌だった。」
うーん、大きな声を出したのはキミのせいだけど、と思いながらも、どうでも良くなる。
なんだろう?どんなに怒っていても、〝怒ることをやめる〟と決め、そのキッカケがあれば止められるのだと知った。
誰だって怒りたくない。
怒ってしまったとき、それを止めるキッカケが欲しい。今日は見事にタイがそのキッカケをくれたのだ。
最近起きた我が家のピノ事件の話。
おしまい
追記
記事を見返していたらこんなモノを見つけた。何だかゾクっとした。
我が家の怒りにはアイス、いい加減覚えよう。
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