NARIWAI子ども取材班【2022 振り返りの会】
こんにちは、吉川です。早いもので、2024年を迎えました。大変ご無沙汰しております。
NARIWAIは、2021年から取材班公募という新しい取り組みを始め、2022年3月に無事に半年間の活動を終えることができました。これもひとえに、関わってくださったみなさまのご協力のおかげです。心より御礼申し上げます。
全記事の公開が完了しましたので、活動終了時に行った「振り返りの会」の内容と、半年間NARIWAIではどのような取り組みをしてきたのかを改めてご紹介します。
NARIWAIの活動
「小学生の子ども取材班が、働く大人に取材!」をテーマに、取材活動を行うNARIWAI。日本各地から集まった子どもたちが、「働く」と「お金」について考えます。
NARIWAIの主役は、子どもたち。
HPのロゴやイラスト、文字なども子どもたちがかいたもの。取材中も、質問を考えたり進行をしたりするのは子どもたちです。
自分たちが主体でものごとを進めることで、自主性を育み、自分たちの可能性に気づき、幅を広げてほしいという思いから、このようなスタイルにしています。子どもたちは毎回緊張していますが、素直な気持ちや率直な質問をすることで、大人と本音で対話ができているように思います。
2021年度は、ACY(アーツコミッション・ヨコハマ)から助成金をいただいて活動を行いました。今までほそぼそと活動していたNARIWAIが、一気に活動の幅を広げました。今期の取材は全部で12回。本当にさまざまな職業の方に、お話を伺うことができて、子どもたちも喜び、楽しんでくれました!
10月に横浜の象の鼻テラスで行われた「FUTURE SCAPE PROJECT」では、今までの記事をパネルにして展示。ネットだけではなく、街の方々の目にもふれることができました。さらに美術家の髙橋匡太さんへの、公開取材。もちろんこちらも初めての取り組みで、取材班は緊張しながらも、街の方々の前で堂々と取材をしていました。
NARIWAIはただお話を聞いて「楽しかった」「いい経験をした」で終わるのではなく、取材をどうこれからの生活に活かしていくかが大切。レポートを書いたり振り返りをしたりしながら、自分の毎日と重ねて「働く」と「お金」について考えています。
2021年度の活動について
新メンバーの募集
SNSをメインに取材班を募集し、日本各地から7名の子どもたちが集まりました。先輩メンバーと合わせると、総勢15名!小学3年生から6年生までと、幅広く参加してくれました。
対面でのコミュニケーションを大事にしている吉川ですが、あいにくのコロナ禍。そのため、オンラインでも、顔を合わせてのコミュニケーションを大事にしてきました。オンラインだからこそ、場所を問わず活動ができたというのもあります。
普段の生活では出会わないような、離れた場所に住んでいる子たちと一緒に活動する。みんなにとって新しく良い機会となりました。
新メンバーの紹介
先輩メンバーは全員関東の子ですが、新メンバーは本州の各地から集まっています。個性豊かで、こちらが感心するほどいつも一生懸命な子ばかりでした!(学年は応募当時)
わー:小学6年生。生業にしたい職業は作家。初参加ながら堂々とした取材っぷりで、みんなを引っ張る存在でした。
ばん:小学3年生。生業にしたい職業はバスケットボール選手。質問の鋭さとは反対にリアクションがかわいらしく、取材の場を和ませていました。
アメリ:小学3年生。生業にしたい職業はデザイナー兼ファッションモデル。応用もきくようになり、その場でのコメントや質問もできるようになりました。
虹太:小学4年生。生業にしたい職業は人の役に立つ仕事。アイデアマンでよく気づき、いろんな角度でものごとを見ていました。
みかん:小学5年生。生業にしたい職業はアザラシの飼育員。取材相手にもお褒めの言葉をいただくほど、周りを明るくする笑顔と対応でした。
伊藤凛:小学5年生。生業にしたい職業は女優。環境問題や身近なことに自ら積極的に取り組み、質問も一つひとつ真摯に考えていました。
ぜん:小学3年生。生業にしたい職業はおいしい珈琲屋。取材相手の下調べをしっかりとし、表面ではなく深い部分まで知ろうという姿勢で輝いていました。
取材の心得WSのようす
取材班デビューをする前に、新メンバーと2回の「取材の心得ワークショップ」を行いました。相手に質問する前に、まずは自分のことを知ることが大事。子どもたちには事前にワークシートを記入し、自分なりの考えをまとめて発表しました。
1回目のWS:
① NARIWAIではどんなことを大切にしているのか、そしてどんな活動をしているのか
② 自分が将来なりたいもの、やりたいことの実現について
③ クイズを通して、NARIWAIについてと、10年前、現在、10年後の違い
④ 自分が思う「仕事」と「お金」
2回目のWS:
① 取材をするうえで大切なことは何か
② 礼儀やマナーについて
③ NARIWAIの基本の質問とは
④ 質問するときのポイント
⑤取材の流れ
取材相手のみなさん
総勢12名の方にご協力いただきました!お忙しい中、みなさまご快諾いただきましてありがとうございました!
・第12回 【アートマネジメント】大越晴子さん
・第13回 【建築家】小泉雅生さん
・第14回 【バリスタ】福原永斗さん
・第15回 【グラフィックデザイナー】南裕子さん
・第16回 【美術家】髙橋匡太さん(公開取材)
・第17回 【アートディレクター】河野涼さん
・第18回 【ITハンター】吉田隼介さん
・第19回 【アーティスト】RiRiKAさん
・第20回 【水族館の飼育員】中嶋千夏さん
・第21回 【まちづくりコーディネーター】並木優さん
・第22回 【リレーションデザイナー】川口ゆりさん
・第23回 【体操の先生】宍倉健太さん
これだけの人数、そして様々な職業の大人のお話を伺う機会は、なかなかないはず。どの回も子どもたちは真剣で、それぞれ得るものがあったようです。自分の将来について、そして「働く」と「お金」について、今までよりも深く考えるきっかけとなりました。
次回の更新では、半年間の活動を振り返った「振り返りの会」のようすをお届けします!