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転職先はハーブティーのお店。

小学校の先生から、無事に転職を終えました。
次の職業は、「ハーブティー」の販売営業です。

全くの異職種への転職。
期待と同じくらいの不安を抱えつつも面接を受け、先日無事に採用の連絡を頂きました。

前の記事では、公務員を辞めたこれからの人生の新たな夢を綴りました。

またもや意外にも多くの方に目に留めていただき(20スキを超えたのは初なんです…!感謝 …!)新しい道でも頑張っていけそうな気がしている今日この頃です。

さて、今回は「転職日記」と「なぜハーブティーなのか」について語る回でございます。公務員からの転職を視野に入れられている方や、ハーブティー・紅茶・お茶に興味のある方、どれにも当てはまらない方でも、楽しんでいってもらえると嬉しいです。


1.服装はカーディガン。

教員採用試験以来の面接。転職先の採用条件としては、半年の試用期間の後に正社員登用ありという形での募集でした。

教員の採用のための面接と言えば、ガチガチのスーツに履きなれない黒いパンプス、扉の前でノックしたら大きな声でハキハキと「失礼します!」と叫ぶのが流儀。

そんな面接しか経験したことのない私は、「面接」という響きだけでもう堅苦しいモードに入り緊張が走りかけていました。

しかし、行きつけの珈琲屋さんで前日作戦を立てていたところ、前々から転職の相談に乗ってくれていたオーナーに「そのお店の雰囲気に似合うことが大事よ。何を喋るかより” 人柄が伝わること ”が一番。」とアドバイスを受けました。

たしかになぁ。今回の転職先は販売営業。しかもハーブティーを取り扱うお店。となると・・・私は切り替えて、服装はブラウスで清潔さを保ちつつも柔らかな素材の黒のカーディガンを羽織って(硬い素材のカーディガンってないだろ)、明るく落ち着いた笑顔と挨拶、丁寧な言葉遣いと接客に必要そうな雰囲気を身に纏って面接に挑みました。

面接の場所は店舗の近くにあるドトールコーヒーで。うん、このラフな感じ好きだな。販売のみの店舗なのでカフェスペースがなく、裏のスタッフ専用のスペースかどこかで面接するのかなーと思いきや。まさかのカフェで。ジャケットやめて柔らかい素材のカーディガンにしてよかった。

2.面接は1時間半。

アイスコーヒーとカフェラテを手元に置いて、事業責任者の方との面接が始まりました。

聞かれるであろうと準備しておいた、先生を辞めた経緯や、なぜハーブティーの店を選んだのかなどの質問に答えていきました。特に、ハーブティーを選んだのには私にとっても大きな思い入れがあったので、履歴書のアピールポイントを基にして熱く語り合うこととなったのです。その結果、面接のトータル時間が1時間半に。ドトールで話した後に、実際の店舗でスタッフさんの動きや接客の様子を拝見しましたが、実質は熱く語り合った時間の方が長かったように覚えています。

とてもワクワクする時間だったので、内容を書き留めておきたいと思いました。話の盛り上がりは、ハーブティーを選んだきっかけから始まりました。自分の熱意が伝わっていくのと同時に、実際にハーブティーに関わっている立場の方からの視点や現状も教えていただくことができ、こんなにも有意義な面接は初めてでした。

まずは、前回の夢の記事でも紹介していたことをお伝えしました。

 そもそも私にとって飲み物とは、飲むというお手軽な行為とは裏腹に、気持ちやモチベーションなどの内面をガラリと大きく変化させてくれるものです。切り替えができる。ホッと一息つける。癒される。瞬時に幸福を感じられる。
 人の体の60%は水分でできているというように、飲み物と人間は切っても切り離せないものです。3代欲求の食欲には負けますが、飲み物も人が生きていく上でなくてはならない存在です。
 水分補給を、もちろん水で満たしてもいいです。でも、折角ですから気分に合わせて自分のプラスになるものを取り入れられたら、それが習慣になったら一石二鳥ですよね。自分の機嫌は自分で取らなくてはなりませんから。

 そうして、珈琲・紅茶・ハーブティーの3択が浮かんできたのですが、珈琲は既に流通しまくっていてライバルが多すぎます。ライバルというよりリスペクトするお店ばかりなので自分も同じもので勝負するのはわくわくしません。紅茶は大好きですが、専門的に学べる場所が九州ではあまりにも少なすぎます。そこで、いきついたのが私も長らく愛用しているハーブティーの専門店でした。そのお店も、カフェではなく販売のみが基本形なので、その概念や常識を覆してハーブティーのカフェが珈琲屋と並ぶくらい当たり前になってくれるといいのですが…もう少し勉強と作戦が必要そうです。

参照/ なぜ、サウナ×ハーブティーなのか ①飲み物の力を感じている

加えて、「ハーブティーは朝・昼・夕方・夜、シチュエーションに囚われずいつでも楽しめるところが魅力だと思うこと」「時間帯や気分に合わせて、ハーブを選べるところが良いなと日頃から感じていること」、この2つの利点を声を大にして伝えました。

そして話題は「なぜ、こんなにも素敵なハーブティーが珈琲と並ぶほどに流通しないのか」という私の疑問に行きついて責任者の方もヒートアップ。

主な理由は「ハーブティーについて知らない人が多いから」なんだそう。そうだよなー。珈琲って聞いたら誰でもすぐに思い浮かべることができるし、紅茶もほとんどの人が飲んだことのある馴染みの深い飲み物。

そんな中、ハーブティーって…?
「女性が飲むもの」「上品なイメージ」「なんか高級そう」「そもそもどれのことを指すんだっけ」「どんな味なん?」みたいな感覚が一般的だと思います。

  それが本当に、勿体ない!!!


ハーブティーの奥深さを知らずに日常生活を送るなんて、本当に勿体ないんです!!!

  • ハーブティーの種類は様々。ブレンドティーなら、組み合わせは自由自在に広がる。気分に合わせて選び放題。

  • ノンカフェインのものも多く、刺激を抑えながら癒しを得られる。

  • 薬効のハーブを選べば健康管理にも役立つ。

  • ハーブそれぞれの綺麗な色や香りを楽しみつつ、味わいも色々。視覚・嗅覚・味覚、ティーバッグではなく茶葉で淹れるなら注ぐ工程での聴覚にまで働きかけてくれる。まさに五感で楽しめる飲み物。←サウナと同種なのでは...!

ざっと挙げてもこんなに良さがあるんです。
でも、知られていない。
だから、流通しない。

責任者の方曰く、お客さんの内訳は5%が元々ハーブティーに知識・興味がある人たち、残りの95%にアタックすることが、今の社会でハーブティーを販売するということなんだと。

その多くのお客さんの目的が「贈り物」としてのハーブティーの購入だそうです。贈り物となると、ハーブティーはお上品で素敵なイメージだし、客層も老若男女問わずアタックできるというわけであります。

珈琲と並ぶくらいにハーブティーを日常的なものにするのが夢である私としては、正直残念な現状でもありましたが、驚きの方が大きかったです。

そんなこんなで語り合っているうちに、あっという間に時が過ぎて1時間半に及ぶ面接が終わりました。

3.販売員としてのスタンス

3月末付で提出していた公務員の退職届は日付を繰り上げてもらい今週で退職します。理由は、採用条件として繁忙期となる3月のせめて中旬から働いて欲しいことが挙げられたためです。したがって、働き始めるのは今から2週間以内だと思われます。2ヵ月の無給期間はかなり厳しい状況だったので助かりました。

サウナ×ハーブティーの店を開きたいという夢に近づくため、ハーブティーを学ぶために転職しましたが、販売員として出来ることはとにかくハーブティーを深く知らない95%の人にアタックすることだと分かりました。

アタックしながらハーブティーの良さを知ってもらい、試飲サービスも行っているので積極的に進めていき、自分自身もハーブティーの知識を増やすことが今後働いていく上でのスタンスになってくると考えています。

夢をキラキラな理想的なものにしがちで、現状を知ってギャップに耐えられない経験を前職ではしたので、今回はしなくて済むといいなーー(苦笑)


未来のことはわかりませんが、何はともあれ、自分の向かいたい方向性と繋がる転職ができたことを今は嬉しく思っています。わくわく。

本店は熊本の阿蘇にあります。

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