見出し画像

言葉の宝箱 1137【宗教と民族が入り乱れるこの時代。何が正しく、どこが間違った道なのかはわかりにくい。だが、罪なき命が奪われていいはずがなかった。それを見すごす者たちは、殺戮行為に加担しているも同じだ】

『アマルフィ』真保裕一(講談社2009/4/30)

・海外では、物怖じした態度が、何より立場を悪くする P4

・小さな島国に閉じこもってばかりいては、
見えてこないものが確かにある P11

・変わり身の速さはどこの国でも出世の秘訣なのだ P14

・役人の目は、まず何より上司や同僚に向けられる P25

*サンタクロースも、
四世紀の聖人ニコラウスを意味する
オランダ語シンタクラースの英語訛りとして、
アメリカに広まったにすぎなかった P39

・出る杭はこぞって打たれ、
些細なミスがあげつらわれて役人の将来を縛る P57

・危ういものには近寄らない。
役所でよく見られる、ごく当たり前の処世術のひとつにすぎなかった P116

・人の評価などは、見る立場によって大きく変わる P118

・失敗に近寄らず、成果に群がりたがる。
それが人の習性であり、その最もたるものが役人なのだ P125

*外交官が世界各地の主要都市に配されているのは、その名が示すとおり、あくまで外交のためです。
国際間の交渉とその処理のために、
本来我々は在外公館に詰めています(略)
領事は、日本の貿易や航行の利益を守り、
自国民を保護する職務を担って(略)
外交官が領事を兼ねている P167

・互いを信じられないと、
必ずどこかで気持ちのすれ違いが生じ、ミスを誘発されやすくなる P216

・本当の人でなしは、何もしないで黙って見てる連中のほうよ P304

・慈悲深く敬虔なカトリック信者であろうと、相手が他宗の信者であれば、人は一切の躊躇なく発砲と爆撃の命令を下せる P321

・宗教と民族が入り乱れるこの時代。
何が正しく、どこが間違った道なのかはわかりにくい。
だが、罪なき命が奪われていいはずがなかった。
それを見すごす者たちは、殺戮行為に加担しているも同じだ P328

・非難することは簡単だった。
誰もが安全な遠い場所から、好き勝手な論評を下したがる。
だが、誰かが行動を起こし、変えていかなくてはならない P361


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集