言葉の宝箱 0238【どうして浮気した?あなたといてもつまらないから。覚悟していた以上に傷つく言葉が返ってきた】
優秀な記者ばかりが揃った黄金世代。
社会部長になれるのは一人だけだった。
生き残っているのは得意分野が違う五人の男。
部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら
出世レースは佳境を迎えるが、
会社が倒れかねない大スキャンダルが男たちを襲う。
組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ?
『第一話敗者の行進』『第二話逆転の仮説』第三話疲弊部隊』
『第四話選抜の基準』『第五話人事の風』『第六話記憶の固執』
・記者は隠された真実をいち早く摑んで明らかにする
正義感のある職務だと自己陶酔していたからなのだろう。
恋人も自分の仕事に興味があると思い込んでいたし、
相談された時は、
話をよく聞くことなく自分の考えを押し付けてしまっていた。
同じ過ちを繰り返さないように(略)
自分のことを話すより、まず彼女の話を聞こうとした。
彼女がなにを求めてそのような話をしてきたのか、
心の中を探り、違うと思ったとしても、
一方的な否定はしないよう気をつけて助言するようにした P30
・人はすぐにチームワークって言葉を口にするけど、
そういうのは最初のうちは考えんでええって(略)
最初からちチームワーク重視で動いていたら、
みんなが全力を出し切らんでしょ(略)
最初は人のことなんか気にせず、自分が好きなようにやる。
後輩の人の仕事をなにも言わんと黙って見てたんやて。
上の人が任せてくれたら、下の人かて頑張ろうと思うでしょ。
そうなった時が本当のチームワークで、
そういうチームが一番強うなるって言うてた P 33
・人の感情は日々揺れ動き、そのタイミングで口にしなければ、
伝わるチャンスも逃してしまう P63
・――どうして浮気した?(略)
――あなたといてもつまらないから。
覚悟していた以上に傷つく言葉が返ってきた P104
・親友だと思っていた男への絆が、
胸の中で憎しみへと変わろうとしていた P205
・人間なんてものは下から偉そうに言われたら、
こっちはおまえより何年もこの仕事で食ってんだぞって気になる。
ましてや言われたことが正論であればあるほど、
素直に受け入れられなくなるもんだ P242
・敵というのは身近にまとめて置いた方が安心する P243