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言葉の宝箱 0849【山は不思議だ。下界だと聞けないことや言えないことが、何故か聞けちゃうし言えちゃう】
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高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した
筑波岳だが、大学では競技を続けないと心に決めていた。
そんな岳に目をつけた登山部部長の
梓川穂高は大学敷地内に勝手にテントを張り、
コンビニにでも行く感覚で気軽に山登りに行ってしまう変人だった。
穂高の誘いに乗って登山部に入部し、幾度か二人で山を登った
ある日、岳のスマホに高校時代のコーチ、宝田謙介からの電話が入るが、
聞こえるのは風の音がだけだった。
翌朝宝田謙介が亡くなったとの連絡を受けた岳は事故なのか自殺なのか、
自分が原因だったのではないかと、
事実を直視すため真相究明に乗り出す山岳ミステリ。
アスリートのセカンドキャリアの現状や展望も記されている。
・諦めどころを見極める能力は、アスリートに必要な力の一つ P26
・疲労や痛みを勝手に快楽に変換して、前へ前へと歩を進めて行く P67
・とりあえず、
わからないこと知りたいことを整理するといいんじゃないかな P106
・アスリートのセカンドキャリアは、
まず、選手である自分が終わるっていう
喪失感を乗り越えたところから始まる P115
・山は不思議だ。
下界だと聞けないことや言えないことが、
何故か聞けちゃうし言えちゃう P152
・抱えたものが大きすぎるから、その分だけ口が重くなってしまう P220