言葉の宝箱 0491【何かを得るために、何かを捨てることもある】
休みの前日は痛飲し、決まった店では飲まないことを信条にしている、大阪府警薬物対策課の刑事・三田。彼はある夜、酔っ払いに絡まれていたアリサと名乗る女を助けたことをきっかけに、バー『スクウェア』を訪れる。そこには謎めいたバーテンダー「名無しのリュウ」と、店の常連で元ボクサーの実業家・宇多島がいた。三田は度々店を訪れるが、やがて彼が追う薬物絡みの事件の陰にリュウたちが見え隠れするようになる。
『スクウェア』を舞台に繰り広げられる、3人の友情と攻防。
一癖ある男たちの活躍を鮮やかに描く連作ミステリ第1弾。
文庫版では『バー・スクウェアの邂逅』と改題
『スクウェア』『ザ・リヴァー』『スクランブル!』『チョイス』
『デイイン、デイアウト』『バナナズ!』6話連作短編集。
・人間は染め替えられる P78
・うるさく責められるより、沈黙のほうが恐ろしいこともある P78
・本当の仲間なら、代償なんか求めるはずがない(略)
あんたが困っている時に、
黙って無償で救いの手を差し伸べてくれる仲間 P90
・何かを得るために、何かを捨てることもある P177