この世で1番美しいかもしれない。絶望からのYES。
この世で1番美しいかもしれない。
絶望からのYES。
ドストエフスキーの罪と罰。
チリの鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督の映画エンドレス・ポエトリーや、
大江健三郎さんの小説、個人的な体験を思い出す。
信じられない試練が来た時もホドロフスキーはあの笑顔で「YES」と言う。
大江さんの描くバードが、これ以上の暗闇はあるのかというほど真っ暗な闇の中から強烈に前を向く。
私の大好きな作家さん、イスラエル人のエドガルカレットさんはこの戦争の最中、
「These are the worst days I’ve ever known but they’ll pass and we’ll have better ones. As long as there will be people who are sensitive and imaginative on this planet I will keep being optimistic」
(このような最悪な日々を過ごしたことはないけれど、いずれは過ぎ去り、もっと良い日がやってくるだろう。この惑星に繊細で想像力豊かな人々がいる限り、私は楽観的であり続けるだろう)
と私に言った。
絶望した人間が、1寸の光を見る瞬間。
その瞬間が1番美しいかもしれないと思う。
光を見るというのは前向きになるという意味では無い。
前向きになるという考えとは全く違う。
考えや気持ちのことではない。
自分が生まれながら持っていて、決して汚れない、汚せない、挫けないものがある。
命だ。
生きていたいと思っている生命体のこと。
純粋なエネルギー。
その存在を捉えること。
それを光を見ると表現した。
毎秒心臓が動き、呼吸をしている。
私の意思で?私の意識で?
今すぐ死にたいと思っていたとしても?
なぜ心臓が動いている?
なぜ呼吸は止まらない?
「YES」
その存在を捉える。
「why」
なぜ生まれた?
「YES」
自分は幸せになるべきでないと思っている。
「YES」
今すぐ消えてしまいたい。
「YES」
わたしは無価値だ。
「YES」
何者でもない。
「YES」
私は私。
「YES」
その存在はいつだって「YES」
あなたならYESはなんと言っていると思う?
肯定や否定という概念がない。
言葉というものもないんだ。
「YES」
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