長州ファイブ サムライたちの倫敦 (集英社新書)
今日は(も?)、気になった本をご紹介する。長州ファイブだ。もともと自分は日本の歴史にはあまり関心がなく、世界史に関しての本や映画をたくさん見てきた。幕末などの話に関心を持ち始めたのは、ここ最近で、読んでみるとだんだんと引き込まれていって面白い。日経新聞を見ているときに、目に留まった広告がこの「長州ファイブ」。なぜかというと、長州というフレーズが目に入ると、反応する傾向にある。「長州力選手」の影響である。当時からテレビで見たり、プロレス会場で直接応援する機会もあったから。長州選手は、もともと山口県出身で、リングネームも出身地に因んで決まった。
さて、この長州ファイブを読んだが、幕末から新生日本に活躍した5人(井上馨、伊藤博文、山尾庸三、遠藤謹助、井上勝)は現代の日本を作るのに欠かせない人物であることがわかった。当時の日本の常識に逆らって、未来を創り上げるというビジョンに凄く燃えていた。5人はイギリスに行っていろんなものを吸収して帰国したが、例えば井上勝なんて鉄道庁長官として日本全国に鉄道網を広げている。島国根性の日本の中で育っても、彼らほど、柔軟性に満ち溢れて、ひたむきな人間は歴史上に存在しないと、感じたほどだ。まさにイノベーションの精神をもっていたリーダーだ。恥ずかしながら自分はこの本を手にとるまで、長州ファイブという言葉すら知らなかった。
電車の中で移動中に読み終えた本だが、また改めてゆっくり読みたい。日本の歴史も面白いし、自分の生き方を考える上で凄く学びになる。ひょっとして今、自分がやっていることも100年後になると長州ファイブのように讃えられることになるのであろう、と思って行動していきたい。