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自主映画の可能性
1 自主映画のテレビ放送
自主制作映画をテレビで放送してほしい。切実に感じたのは一年前でした。
家族が脳出血で倒れ、入院中に脳梗塞になりました。毎日病院に看病で通い、帰宅は深夜。遅い夜ご飯を独りでとりながらテレビを付けると、ホントに申し訳ないんだけど、つまらない番組ばかりやっていたんです。もうやになるくらい。
こっちは担当医に「最悪のケースも覚悟してください」と別室に呼ばれ宣告されるという、ドラマでありがちなパターンを自ら体現していて...
そんなときテレビを付けたら、笑いや癒しはなく、くだらなくて、番組にどのくらいの予算をかけているのだろうと、計算してしまうようになりました。
家族の体調、保険のこともそうですが、入院費のことでも頭がいっぱいで、とにかくお金には敏感な時期でした。なので誰も見ていないだろう、いや、誰が見るんだろうこの深夜番組にかける予算があれば、僕らが作った自主映画を放映して、地方の映画祭でしか、なかなか観ることのできない短編映画の魅力を深夜でもいいので、知る機会になれたらいいのにと悔しい気持ちになったのです。
そんなことを思いながら(!?) 病室で仮眠💤
2 インディーズ映画祭はアイディア祭り
今まで全国のインディーズ系の映画祭に行って、たくさんの作品を観てきました。どれもユニークな短編で、その世界観に引き込まれる魅力ある映画たち。
この自主映画を地方の映画祭だけではなく、全国放送して誰もが観れる環境を作ったらどうだろう?
どの作品も、というのは難しそうですが、各映画祭で受賞された作品はテレビでの放映権がある!なんて映画祭と提携したり、コラボレーションしたら、その地方の全国的なPRにもなるしWIN-WINなのでは? と最近本気で思っています。
第16回 長岡インディーズムービーコンペティションにて(2014年)
6月22日より、全国劇場公開を迎える『あいが、そいで、こい』の柴田啓佑監督も!
3 クリエイターのチャンス
もっと身近に映画を感じれるようになれば、日本の映画文化もより深まって広まって、令和という新しい時代に、新しいスタイルの映画が誕生することも考えられます。
何より、若手の映画監督や、長年アルバイトをしながら苦労して身銭切って自主映画を泥水飲みながら、地を這いつくばって作っているクリエイターにチャンスがきて、そこから何か想像もしなかったエンタメが生まれたりと、可能性に満ちている気がします。
昨年、全世界で公開され日本でも社会現象を巻き起こしたメガムービー『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督がまさにジャパニーズドリームで、確か映画館で公開中にもかかわらず、金曜ロードショーで冒頭からの長回しをノーカット放送として実現させ、しかも副音声でトークまでやった! この衝撃に触発され、若きクリエイターや、ベテランの方々も日本映画に希望を抱いたのではないでしょうか?
※詳しくは → ブログ参照
第3回 知多半島映画祭にて上田監督と(2013年)
このときは松岡茉優さん、ウクレレえいじさん、優木まゆさん、小堀敏夫さん、アニメーション監督のMATSUMOさん、三宅伸行監督、落合賢監督と豪華な顔ぶれが集結✨
今までの固定概念にとらわれず、無限の可能性と、そして現実の社会問題も踏まえた映画という夢の在り方を更に解放させたい!
4 遺作はまだ先
私のことで言いますと、17歳の高校2年の頃から自主映画を作り23年。もう夢をあきらめて実家の熊本へ帰ろうかと何度も何度も思いました。泣きました。心折れました。 、、、でも映画が大好きなんです!!
だから次回作は大きな挑戦となりますが、初の劇場用長編映画を企画しています。
やるなら今。もし震災が起こり3年前に作った短編映画『千里 翔べ』が最後の作品になるのは嫌です。まだまだ作りたい映画がいくつもあります。そんな風に思っている、同じような映画監督たちはきっと大勢いると思います。
そんな私たちにもっとチャンスを、ではなく、自らでチャンスときっかけの場を作り、チャレンジしていきます!
インディーズ映画では珍しい(?) 日本全国規模でのロケを敢行した短編映画『千里 翔べ』より
監督と出演を兼任した私は、本物のキツネと共演🦊
主役の脳性まひの中野健吾くんに演出中
完成披露試写会での記念写真
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noteには、障がい者や介助、バリアフリーのことだけではなく、映画製作についても書いていきますので、ご支援をいただけますと嬉しいです。
短編映画『上にまいります』と『千里 翔べ』のブルーレイを現在制作中です。資金が足りていません。noteでのサポートは、映画の製作費に直結いたします! 何卒よろしくお願い申し上げます。
スタジオウーニッシュ代表
映画監督と介護福祉士 堀河洋平
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