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『青春してね。』

『青春してね。』


田上 壮希

いつまでも思い続けるのは相手には重いかもしれないけど、思わずにいられないこの思いを軽くすることはできずに、思い続けることが使命かのような毎日を過ごしてしまう。

千華は僕のものでも何でもないのに

「私しか見てはいけないよ」

と彼女に言われているかのように感じてしまう。

この前の練習試合で小学校の頃好き同士だった莉子と偶然再会してからも、

この気持ちに変わりはない。

きっと

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奇跡しか信じない夜

僕は19歳のごく普通の大学生だ。
そんな僕が高校2年の頃に一つの詩を書いた。

目覚ましを2分遅らせ目を閉じる夜
弱く大きい
黒く眩しい
泪が耳を痛く撫でる
薄情な温かさ
冷めた優しさ
「僕は君の1日の頑張りだよ」
耳元で囁く
アイロニカルな言葉の語尾に
瞑る目はもう余ってない
生ぬるい布団
足跡つけて外に出る
行き先は丘ではなくて
最寄駅
カムパネルラは…
いない
見慣れた町に目を背ける
無感情

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心は許してくれるけど好きだとは絶対に言ってくれない彼女へ

君はこの前
「言葉にしないとわからない」
というドラマのセリフに
「それは本当にそう」
と言った。

「俺のこと、どう思ってる?」

キスすらもしないまま眠ろうとする君にベッドの上で僕は泣きそうになりながら振り絞った。

急に無口になった僕に困惑していた君は
「なんだそんなことか」
という表情で

「だいぶ心許してると思うけどな」

と言いながら僕の腕を強く抱いた。

それから男性脳と女性脳の話を

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