【美術展レポ】はにわ展、ハニワールド全開だった。
2024年は家族で月イチ美術展めぐりをしています。
11月は、東京国立博物館・平成館で開催されている特別展「はにわ展」に行ってきました。11月3日の文化の日で、無料開放されていることもあって、大混雑でした……。
開催概要
東京会場 挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
会期:2024年10月16日(水)〜12月8日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
開館時間:午前9時30分〜午後5時
まず出迎えてくれた埴輪さん
2022年に解体修理をおこない、今回初お披露目だったそうです。修理前の状態を知らないため比較はできないのですが。
それにしても、埴輪のこの表情といったらなんてゆるいのでしょう。こちらの顔もゆるみます。
埴輪の種類におどろく
埴輪というと、「踊る人びと」のようなイメージがありましたが、じつはさまざまな種類の埴輪がありました。
こちらは、円筒形の埴輪。なんと、高さが242cmもありました。
こちらは、子持家形埴輪。家型の埴輪もあるのですね。
こちらは、挂甲の武人です。5体が各地の所蔵美術館から集められたそうです。お顔やポーズがみなさんちょっとずつ違います。
中央の埴輪は、なんとアメリカのシアトル美術館から里帰りしたそうです。
彩色復元した武人もいました。平成29年から平成31年に実施した解体処理で分析を行った結果、白・赤・灰の3色が全体に塗り分けられていたことがわかったそうです。
埴輪のイメージがくつがえされます。色つきだったのですね。
こちらは、捧げ物をする女子。
こちらは、石でできた埴輪です。こんな頑丈な埴輪もあったのですね。
こちらは、あごひげの男子の埴輪。なんだかダンディーです。
こんな埴輪まで…
とにかく、わたしの顔はゆるみっぱなしでした。埴輪さん大好き♡
こちらは、古墳のガードマンである盾持人だそうです。この表情でガードマン……。なんだかおどろいてしまって、写真がピンボケしてしまいました。
こちらもガードマン。こんな温厚なガードマンどうなんでしょうか。
こちらもガードマン。笑いすぎです。この作品を当時の作者はどんな思いで作ったのでしょうか。
こちらは、琴をひく男子。もの悲しそうな表情がいいですね。
ひざまずく男子もいました。いろいろな役割の埴輪がいるんですね。
家型埴輪や、動物埴輪もたくさんありました。
まとめ
埴輪は王(権力者)の墓である古墳に立てられたもので、王の墓の周りにたくさん並べられたといいます。これを聞いて、学生時代に西安でみた「兵馬俑」を思い出しました。
「埴輪」は日本の古墳時代(西暦 300 年頃〜700 年頃)に作られたもので、「兵馬俑」は約2200年前に秦の始皇帝の陵墓のほど近くに埋められたものです。兵馬俑のほうが数百年もさかのぼりますが、ずいぶんと精巧に作られていますよね。
でも、わたしはこの「埴輪」のゆるい作品ゆえに、現代でも愛されているのだと思います。その素朴で愛らしい表情や形は、時代をこえてわたしたちの心にひびきます。埴輪をとおして、当時の人びとの生活や信仰、思いにふれることができ、古代と現代がつながるような感覚を味わいました。
また、埴輪には多様な種類があり、それぞれが異なる役割や意味を持っていることにおどろきました。武人や楽器を演奏する人、家や動物など、多彩なモチーフが用いられており、当時の文化の豊かさを感じました。
子ども向けガイドもいただきました。この秋は、「はにわ祭り」として、いろいろな企画があるようです。この記事をかいている11月4日には、はなかっぱスペシャル「ハニワノクニで大ぼうけん!」も放送していました。
はにわ展は、子どもも十分に楽しめる美術展です。
東京会場は、12月8日まで開催されています。その後、九州国立博物館(福岡)で、2025年1月21日(火)から5月11日(日)まで開催されるようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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