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#大人

特別への執着を手放す、大人になるということ

「これから先、毎日この道を行き来するのが人生なのか」 ふとそう思った時が“大人になった瞬間”なのだとしたら、僕らはようやく大人になれたのかもしれない。 あの時思っていたほど、死んだ顔したサラリーマンを満員電車で見かけることはなかったし、東京で消耗した大人にも出会わなかったし、パソコン1台で稼いでいる大人だけが憧れの対象でもなかった。 一人でカラオケに行く、好きな人に告白する、大学を辞める、仕事を辞めて転職する、自分なりに一歩踏み出した経験は数多あるけれど、今となって振り

まだ社会人という仮面を被っただけの、青くて不安定な僕ら

あれだけ「今か今か」と満開を待ち侘びていた桜も、いざ散ってしまえば、待ち侘びていたことが嘘だったかのように、僕らの頭の中から消えてしまう。 桜の花びらと希望を纏って歩いたあの日から、僕らはすっかり社会に揉まれてしまったらしい。 社会人1ヶ月目、想像以上に自分はできないヤツだと知った。 新しい環境、想像以上に自分は歓迎されていないと知った。 相変わらず、自分は何者にもなれないと知った。 あの日纏っていた桜の花びらも、希望も、たった数週間で十分すぎるほど踏み潰された。 下

桜を見れるの、あと60回

春が近づく高揚感よりも、冬が終わってしまう寂しさの方を感じるようになったのは、大人になったからなのだろうか。 ふと、「あと何回桜を見れるんだろう」なんて考えてみる。 幸運なことに、僕は余命宣告を受けたわけでも、どこか体に不調があるわけでもない。むしろ、あまりにも終わりを意識せずに生きているくらいだ。 仮に日本人の平均寿命まで生きられるなら、あと60回くらいは桜を見ることができる。 あと60回。 今まで、明確に「あと何回か」なんて考えたことはなかった。 桜なんて、毎

ぜんぶ、東京のせいにして良いですか

何者かにならなきゃと焦ってしまうのも、若いうちに成功するのが正しいと思ってしまうのも、とにかく何かしなきゃと気持ちが落ち着かないのも、全部、東京のせいにして良いのかな。 自分のペースで、自分らしく、自分の身の丈に合った生き方を、ただそうしていたいだけなのにうまくいかないのは、東京のせいにして良いのかな。 東京という“リアル”の中で生きているはずなのに、SNSのような、“one of them”の世界を生きている感覚だ。 「東京」という大きな世界の中で、何者でもない一人と

24歳と365日、今思うこと

「明日誕生日じゃん、俺」 コーヒーを淹れながら、思い出したかのようにそう呟く朝が何とも日常的に感じられて、自分にとって誕生日がすっかり非日常ではなくなってしまった感じがして、少し淋しくなった。 - 自分が思う以上に、1年間で何かが大きく変わることはない。自分を取り巻く環境も、そして、自分自身も。 23歳と365日目、「今までの人生は、変化に身を任せすぎた」という実感があった。 だから、24歳の1年間は「自分から巻き込み、変化を作りたい」と決意した。 結果的には、思

「知り合いがYouTuberなんだよね」なんて言っているうちは

20代前半くらいまでは、活躍している知り合いや我が道を行く同級生を、どこか他人事のように捉えていたけれど(他人なのだから、そりゃそうなのだけど)、段々他人事のようには思えなくなってきたというか、素直に喜べなくなってきた。 昔は、 「知り合いがYouTuberで、チャンネル登録者数十万いるんだよね」 「同級生が起業して、今どこどこに住んでいるんだよね」 「学生時代の友人が、〜〜で全国1位なんだよね」 なんて、どこか誇らしげに言えていたけれど、 「いつまで“言っている側”

知り合いと友達の境目、“大人になる”という実感

知り合いと友達の違い、異性の友達と恋人との違い、今まで曖昧で良しとしてきたものをはっきりさせたくなると、「大人になった」と実感する。 「好きって何だろう」、「幸せって何だろう」、直感で解釈してきたものを論理的に考察し始めると、「大人になった」と実感する。 代わりに書いてほしいのは「知り合いと友だちの境目はどこか」です。 当方大学生で、今のところ友だちとは「会おうと言ったら本当に会う人」です。が、今後社会人になるとお互いに会う気はあっても、どうしても時間や場所の都合で会え

24歳って、半端だね

いつの間にか、年齢を表記する時は「才」ではなく「歳」を使うような年齢になってしまった。これらの使い分けって、何だったんだろう。 これまで様々な年齢を経験してきたわけだけれど、その年齢ならではの葛藤や悩みがあるような気がする。 例えば、「18歳」なら大学進学や就職、進路に悩む年齢だし、「20歳」も就職活動や始まったばかりの社会人生活のことで悩む年齢だろう。 もちろん一概にそうとは言えないのだけれど、年齢ごとにある程度多くの人が通るであろう悩みや葛藤があるはずだ。 「24