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テレビも冷蔵庫も不要。ミニマリストの新生活購入リスト【ミニマル移住#2】
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こんにちは。登山に誘われるも服がこれしかなかったミニマリストの雪野です。
とうとう冬がはじまるよと思っているうち、あっという間に12月。気づけば今年ももう終わり、来年からは新生活がスタートという方もきっと多いはず。
かくいう私もこのたび新居を契約しまして、それはそれはもうミニマルな引越しをしてみせようと日々準備に勤しんでいるわけです。引越しの日までは実家に寝泊まり中。
▲前回のnoteはこちら
さて、新生活といえばワクワクするのが新しい家具・家電を揃えていく瞬間ではないでしょうか。
大きいテレビを買っちゃおうかな、カーペットを敷いてふかふかのソファを置きたいな、オシャレなグラスを揃えてビールで晩酌も…。夢を膨らませるのは楽しいですよね。
ところが様子のおかしい私のようなミニマリストにとってそんなものは猫に小判、豚に真珠、犬に論語です。お金もらっても要りません。
せっかくなので今回は、私が新居で買う家具・家電のリストを紹介しながらミニマリストの思考がいかにいくとこまでいっちゃってるかをご覧に入れたいと思います。
※本記事にキラキラで素敵な生活情報やお役立ちライフハックはありません。ただただ殺伐とした白フローリング部屋の狂気空間をお楽しみください。
一人暮らしに必要なものリスト…本当?
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大手不動産サイトSUUMOにて、新生活に必要なものを一覧にまとめた親切なページを発見しました。初めて実家を出る学生さんなんかにはとっても嬉しい情報ですね。
初めてのひとり暮らしはさまざまな情報を鵜呑みにしていろいろ買ってみるのがいいでしょう。必要があれば引き続き使いこなしてハッピーになれますし、要らないなと思ったら今後一生買わなくて済むので勉強代としては安い。
ところが、やはり既に2年間ひとり暮らしを経験しているミニマリスト的には「いや、最初買ったけどこれは結局必要なかったぞ」というものも多く含まれているわけです。
私の新居ではどうか、このリストをきっかけにモノに対する考えをまとめてみようと思います。
前提条件
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そもそも、私の実践するミニマリスト生活にはいくつか推奨条件があります。
ひとり暮らしである
もし他者との共同生活である場合、私の生活は行き過ぎたミニマリズムが軋轢と摩擦を生み出します。
とくべつ理解のある方と一緒に住むか、孤独を愛せなければ続きません。
ワンルームや1Kといった間取りである
部屋が広いといいことがありません。置くものがないですから、掃除や空調管理などのコストが増えるだけです。
自炊をしない
かつては節約のため自炊に挑戦していた期間もありましたが、潔癖症で生ゴミの発生が許せずやめました。
また刃物が苦手で部屋に置きたくないため調理器具も処分。
それ以降はプロテインや冷凍宅配食Nosh、外食やサラダチキン等で生活中です。食費は上がりますが、自炊の外注費用と考えています。
洗い物をゼロにしたい
潔癖症ゆえ食べたあとの食器を触るのがストレス。紙コップや割り箸で洗い物もゼロを目指しています。シンクが水に濡れなくなり掃除が楽で、清潔です。
都会に住んでいる
なるべく買い溜めをしない生活のために、食料品や生活用品がすぐ手に入れられる環境は必須。
食糧は自宅に保管せずともコンビニやスーパーがいつでも新鮮・清潔にストアしてくれているし、娯楽や発見は賑やかな街が提供してくれる。ミニマリズムはある意味「街へのフリーライド」といえると思います。
私は地方都市の中心街へ数kmの徒歩圏内をイメージに住むエリアを決めています(東京都内は騒がしすぎるし生活コストが高いので苦手です)。
これらの条件で生活をしていく中で、SUUMOの必要物品リストと私の突き詰めた最適解を照らし合わせてみましょう。
私の暮らしに必要か?ジャッジしてみよう
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冷蔵庫:不要。冷凍庫はアリ
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冷蔵庫は使いません。自炊しない&洗い物をしたくない人間にとって、冷蔵スペースは宝の持ち腐れです。
「買ってきた食材はどうするの?」
と真っ当な疑問も噴出しますが、それに対する私の答えはこうです。
「今日食べる分だけを買ってきてすぐ食べる。なぜなら余剰を作ると食べ過ぎになるから。」
ひとり暮らしは自制心との戦いです。誰も注意する人がいないのですべての裁量は自分の判断に委ねられます。私は意志が弱いので棚に大袋のお菓子があればきっとお腹いっぱいになるまで頬張ってしまうでしょう。冷蔵庫にある「明日の分」の食材も、夜中にお腹が空いたからと食べてしまうのです。
であれば、もはや家の中に必要な分以上の食品を持ち込まない方がよいと考えます。その日食べたいものを食べる分だけ買うようにすれば、栄養バランスも予定を逸脱しません。
体調が悪く家を出られなければフードデリバリーという手段もあります。プロテインを一度に大量に買うため、備蓄食糧を兼ね台風や災害で外に出られない場合はそれを食べて対応できます。
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飲み物はどうでしょうか。
私は一日に水を2Lほど飲むためこちらはペットボトルで多めに買い、常にストックしています(誘惑に負けて水を多く飲んだとしても健康を害することはないので余剰分が家の中にあっても問題ないから)。
お腹が弱いため夏場であっても冷やさず常温派です。嗜好飲料の類も家で飲む機会がないため、水分の貯蔵という観点でも冷蔵庫は不要という結論に辿り着きました。
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一方で、冷凍庫に関してはかなりアリな買い物だと考えています。
前述の通り私は冷凍宅配食のNoshをよく利用します。おいしく栄養バランスの考えられた食事がひとつのパックになって届き、食べ終わったらそのまま食器ごと捨てられるのが魅力です。
保存には冷凍庫が欠かせません。冷蔵機能のない冷凍庫はコンパクトで部屋を圧迫せず、引越しの際もレンタカーや台車で自力の移動ができてしまいます。
加えて私がオススメする冷凍庫の隠れた使い道、それは「生ゴミの保管」です。
いくら自炊と洗いものをしないとはいえ、食後のNoshの容器やプロテインを飲んだあとの紙コップなど、食事に関するゴミはどうしても発生してしまいます。そんなときは密封袋に入れて冷凍庫へIN。
凍らせれば腐乱が止まるため、嫌なにおいも虫の発生も完全にゼロです。ゴミの日には冷凍庫から指定の袋へ移し、そのままゴミ捨て場へ持っていくだけ。中身を触ることはありません。
最初は食品と同じ庫内にゴミを入れることに抵抗がありましたが、生ゴミや食べ物のゴミも新鮮なうちに入れてしまえば不潔さはない(雑菌が繁殖しているといったことはない)と思い、気にしなくなりました。どうしても気になる方や冷凍庫が満杯な方は小さい冷凍庫を別に用意するのがよいでしょう。
洗濯機:ドラム式なら買いだが、まずはコインランドリーで
ドラム式洗濯機(または乾燥機能付き洗濯機)。洗濯にかかる時間の節約になるだけでなく、ミニマリスト的観点で言っても物干し竿や洗濯ハンガーがいらなくなるため積極的に導入したい家電です。
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界隈イチのミニマリスト・しぶさんも数少ない所有家電の筆頭にPanasonicのCubleを挙げています。私の実家でも愛用中。真っ白で真四角なミニマルデザインとコンパクトさも唯一無二ですね。
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しかし私は敢えてひとり暮らしであってももっと大きめの洗濯乾燥機を推したい。中でもおすすめはTOSHIBAのZABOONです。「ヒートポンプ除湿乾燥」方式を採用していて乾燥がめちゃくちゃ早いから。Cubleで4時間くらいかかっている量もZABOONだと90分で終わる印象です。
その分温度が高いのか衣類の傷みが早かったり、デリケートな素材には向いていなかったりするようですがファッションに無頓着のまま20代になってしまった私には一切関係がありません。すべて強気に乾燥!乾燥!乾燥!熱風ごときでヘタる奴は我がクローゼット軍には不要!即ゴミ箱行きだ!
容量がポイントで、私が購入したZABOONは洗濯12kg・乾燥7kgでした(Cubleは洗濯7kg・乾燥3.5kg)。
そんなに大容量は使わないよと当初は思っていたのですが、毎日の洋服だけでなく分厚いアウターや布団なんかもどんどん乾燥機に投入できる頼もしさには買ってみて初めて気づいた点。多少洗濯物を溜めても問題なしです。
一方、ひとり暮らし用サイズなので仕方ないことですがCubleだと1回の洗濯乾燥量は少なめ。洗濯物が多いとまず半分洗って、終わったらもう半分、最後に布団を洗って…。とやっているだけで一日が終わります(その間は待っているだけではあるのですが、洗濯機の音が部屋の中で鳴りっぱなしなのが地味にツラい)。
ZABOONは乾燥容量が大きい=少量の洗濯物であれば余裕が出るということで、これも乾きの早さに繋がります。同じ3.5kgを乾かすのでも、容量ギリギリのCubleとZABOONではかなり違う印象です。
じゃ、私は今回もそのZABOONを持って新居に行くのか?というとそれはしません。理由は「以前と違い洗濯機置き場が室内にあって音が気になるから」。売りに出して引越し費用に当ててしまいました。
引越し先でどうしても欲しくなればまた購入し直すかもしれませんが、一旦はコインランドリーで生活しようと思います。
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というのも私、コインランドリーが好きなんです。
夜でも昼でも変わらずそこにあって、誰もいないけど誰かの洗濯物は回っている風景の安心感。気兼ねなく自分のタイミングで向かって、洗剤の香りを感じながら機械に蓋をして、終わるまで近所を散歩してもよし、座って読書をするもよしという、ゆるい公共性というか、ゆるやかな社会との接続がそこにあって「自分が許されてる」感覚がものすごく心地いいなと感じます。
時間に余裕がある暇人だからこそ見出せる良さかもしれませんが、通うのは数日に一回でいいため意外と負担はありません。
家に洗濯機を置かなくてよいということは、掃除が不要になり、洗濯機置き場を他のことに使えて、引越しがしやすいというメリットもあります。ランドリー代はかかりますが、そもそもドラム式洗濯機を平気で買ったり売ったりしている人間が損得を語っても仕方がないというのが本音です。
テレビ:不要
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テレビを観たいと思ったことがここ数年一切ありません。受信機器を持っているとかかってくる某費用もありますし……。
炊飯器:不要
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以前はミニマリストっぽい見た目のこんな炊飯器を購入しましたが、2〜3ヶ月で使わなくなってしまいました。自炊が面倒なのと、自分の生活する部屋と炊飯する部屋が一緒なのがなんか嫌だからという理由です。
炭水化物は外食で食べる機会も多いため、家でもお米を食べていたら糖質を摂り過ぎてしまいます。そもそも私は白米がそこまで好きじゃないのもありますが。
電子レンジ:まずは不要。Nosh導入後は購入必須
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電子レンジで温めて食べたいものが特にありません。強いて言えば袋包装になった豚汁とか、野菜スープのパウチみたいなものは食べられるようになるのでそのときは有用なはず。でも豚汁は牛丼屋さん、野菜スープはサイゼで頼んじゃうのでやっぱり要らないかな。
ただNoshを食べたくなったら冷凍庫と一緒に購入必須になります。
前に買ったのは安い価格帯かつ庫内がフラット(ターンテーブルなし)で掃除しやすく真っ白で部屋に合うモデルです。いい商品でしたが退去前にハードオフで売ってしまいました。
電気ケトル:不要
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電気ケトル。なるほど確かにあれば便利かもしれません。しかし私は
いつも常温の水をペットボトルでガブ飲みしている
(もちろん口はつけてないですよ!韓国式の飲み方で!)カフェインが苦手なのでコーヒーやお茶を飲まない
(そもそも)コップを持っていない
インスタント食品を食べない
といった理由でお湯を作る必要が発生しません。これも不要です。
ガスコンロ:不要
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自炊をしないので不要です。
たまにガスコンロを自分で用意しなければならない物件がありますが、個人的にはそちらの方がスペースが有効利用できてありがたいんですよね。
しかし次に住む物件はおもいっきり一口のガスコンロがついています。どうしたものか。
エアコン:必要
四季がどんどん薄れている過酷な日本の夏冬を耐え凌ぐためにエアコンは必須です。
照明:不要
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2年間暮らした以前の部屋では、最後までメイン照明(シーリングライト)は購入しませんでした。なぜなら「夜に部屋を明るくしたいタイミングがない」からです。
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最近各所で目にする機会の増えた睡眠学者・柳沢正史さん。こちらの動画では「夜に部屋を明るくしすぎると睡眠の質が落ちる」という説を紹介しています。
あまり寝つきがよい方ではない私の実感としてもそれは正しく、PCやスマートフォンの明かりがもたらす影響と同じように、寝る前に照明の煌々とついた部屋やお店へ入ると目が冴えてしまいます。
よって自室天井に照明をつけず、昼は自然の太陽光、夜はキッチンの蛍光灯(もとの白昼色から電球色に変更)を常夜灯的につけながら過ごしていました。
私の場合は夜に家でやることがギター演奏、YouTubeを観る、本を読むくらいにどまっているのもそれで済む理由でしょう。じっくり観察しながらの細かい手作業を要求される趣味がないため実現できています。
掃除機:不要
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ワンルーム+廊下くらいであれば、仰々しく掃除機を起動させずともクイックルワイパーなどのホコリ吸着シートで事足りてしまいます。
私は乾拭きのシートに加え、髪の毛を掃除するために粘着テープ(コロコロ)を利用していました。オススメはほとんどフレームだけというミニマルデザインがうれしいカインズ製。フックに引っ掛けられるのもナイスです。
またミニマリストやガジェット好きの定番といえば全自動お掃除ロボット。こちらも購入し使ったことがあります。
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上位モデルのS10はホコリの吸引に加えて自動給水しながらの水拭きにも対応した優れモノ。ルンバなど他ブランドでここまでの機能を揃えようとするとかなり高くつく一方こちらは相当にコストパフォーマンスがいいです。今ロボット掃除機を買うならSwitchBot一択。白いのもいい。
部屋が狭く、私自身忙しいわけでもないため自分で掃除できるなぁと思い売却してしまいましたが、何部屋もある物件にお住まいの方、なかなか掃除の時間がとれない方には強気のオススメです。生活が変わりますよ。
ちなみに製品の不明点や不具合について専用アプリを介してチャットサポートが受けられ、これがものすごく好印象でした。水タンクに初期不良があり交換をしてもらいましたが、対応がとても丁寧で早かったです。いい会社なんだろうな、と思わされます。
身だしなみ家電:絶対必要!!
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インテリアや日々の食事内容とかは無味乾燥かつ効率追求でもいいです。誰もそんなところは見ていないから。
でも見た目だけはマジで気を遣いましょう。かけたお金に対するリターンの度合い(ステータスの上昇率)がいちばん大きいのがここです。ここまでお話ししたように散々ミニマリズムを語った私ですが、
ドライヤー
ここにお金をかけると髪質がちゃんと変わる。具体的には数万円〜
ヘアアイロン
髭剃り
脱毛をする前はフィリップス9000シリーズを愛用。他の製品より明らかに肌荒れしにくく、もちろんきちんと剃れます。
産毛&眉毛剃り、鼻毛カッター、バリカン
それぞれムダ毛処理用に。眉毛はハウツー動画などを真似するだけで効果絶大。顔の産毛も剃るだけでかなり印象が変わります。
これらは絶対に外せません。新居でも引き続き使う予定です。
パソコン:絶対必要!!!
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趣味、創作、情報収集……。暇つぶしに最強のツールです。最近はスマホがそれだけで完結しそうなくらい性能が上がってますが、私は音楽関係のソフトを動かすためにMacBookを手放せません。
まだあるぞ…!家電に続いて家具もチェック!
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家電を終えたあともリストは家具カテゴリーへと続きます。読んでいってみましょう。
ベッド:不要
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実は私もお試しでいちどベッドを導入したことがあります。しかし長く続きませんでした。
まず、六畳では部屋に対してベッドの圧迫感が凄まじいです。もともと床に何も置かない生活だったのもあり急に巨大な物体が部屋に出現して窮屈に感じます。
今まで自由に使えていた空間が寝ることしかできないスペースに占領されているのも腹立たしい気持ちになります。床だったときは寝っ転がっても座ってもうろうろしてもよかったのに、今やベッドの上では寝ることしか許されません。加えて「ベッドの下」という掃除しにくい空間ができるのも最悪です。
普段は床にマットレスを敷いて、羽毛布団一枚で寝ています。
マットレスはroom&roomのZero Style。折りたたみ式のウレタン製でしっかりと厚みがあります。天日干し不要なのがとても楽で、起きたら立てかけておくだけでカビの心配も無用。管理が楽です。
かけ布団は西川製。数年前に3〜4万円で購入しましたが、明らかに暖かさが段違いでそれだけの価値があります。夏でも冬でもエアコンをかけながらであればこの布団一枚で済んでしまうため非常にミニマル。
テーブル:小さい座卓はあってもよい
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私はリモートワークの事務を生業としていますが、旧居では2年間この小さな机に向かい続けました。たぶん数年後に腰とか首が破壊されると思います。
デスク・チェア:あった方がいいと思う
腰とか首を破壊したくない人は買った方がいいと思います。
収納家具:なにを収納しようというのだね
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一時期は紙の本を読んでいたこともあり、その際は収納スツール的なものを買ったりもしていたのですがすべて売却しました。
カーテン:結局必要
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最初はミニマリスト界隈で定番の磨りガラスシートを窓に貼ろうとしましたが、綺麗に貼るのがものすごく難しく一昔前のiPhoneフィルムみたいな勢いで気泡が入りまくったため断念しました。
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結局カーテンが楽です。日光を遮れるし、洗えるし、防音や防寒にもなります。
ラグ・カーペット:不要
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ベッドを導入した頃にあわせて電気カーペットも試しましたが、こちらもイマイチ馴染まず断念。暖かいのはよいですが、掃除がしにくくホコリが増える原因にもなります。寒ければエアコンの温度を上げて、上着を着ればよいということに気づいて捨ててしまいました。
浮いたお金でこれを買おう!新生活おすすめグッズ
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さて、ここまでモノを拒否しまくれば必然的にお金も浮いてきます。そのお金でむしろこれを買った方がミニマリスト的にもオススメ!というグッズをいくつか紹介します。
加湿機
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部屋の湿度は体調や肌の調子に直結します。特に暖房器具を乾燥しやすいエアコン一本に頼る場合は購入必須と考えてよいでしょう。ひとり暮らしを始めた頃は加湿器を買わずに鍋でお湯を沸かして部屋を加湿していたりもしたのですが、エアコンの前にその程度は焼け石に水で意味がありませんでした。
いくつか加湿方式があり、それぞれこんな特徴があります。
超音波式
安価。煮沸しないため汚い水だと雑菌をばら撒くことになり手入が必須。気化式
タオルを乾かすように濡れたフィルターにファンを当てて加湿。安全だが威力が弱い。スチーム式
どんどん電力を注ぎ込んでお湯を沸騰させ加湿。威力が強い。
超音波式はお手入れが大変なので除外。気化式かスチーム式をおすすめしたいのですが、どちらの場合もこだわりたいポイントは「自動湿度調整機能つき」です。
安価な加湿器はオンオフのボタンしか付いていないことも多く、一度つけたら水がなくなるまで全力で加湿し続けます。結果、夜通しつけたら朝には部屋がビショビショというケースも……。かといって寝る前に消してしまうと今度は湿度があれよあれよと低下し起きたときの喉がカッサカサなんですよね。
よって、部屋の湿度を計測しながら自動で加湿量を調整してくれる機能が付いているものを選びましょう。私が以前使っていたオススメはこちら。
ほとんど電気ケトルのようなシンプル設計で洗いやすく、威力も凄まじいとネットで話題になった象印のスチーム式。ものすごく電力は食いますがスイッチを押すだけで勝手にコポコポと部屋の湿度をしっとりに保ってくれます。頼もしい。
一方、重度の花粉症につき空気清浄機能がついたタイプも気になっています。やや威力の出にくい気化式ではありますが、畳数広めのモデルをワンルームに持ち込めばトントンになるはず。
換気扇カバー
早速紹介するものがなくなり、もはや家電でも家具でもないのですが。退去のとき最も面倒くさいのが換気扇の掃除です。クリーニング業者に任せると敷金を持っていかれます。
自分で掃除する手間を少しでも減らすために、換気扇や室内換気システムの換気口にはカバーをつけましょう。また噂では換気扇からゴキブリが入ってくることもあるようなので、部屋への侵入防止にも役立ちますね。
ブラックキャップ
飲食店勤務の友人曰く、害虫駆除業者が最も信頼するゴキブリ駆除剤はブラックキャップとのこと。確かにコレを置きまくったおかげか、私の旧居は築30年以上の古い男性向けワンルーム物件にも関わらず一度もゴキブリに遭遇したことがありませんでした。
虫を寄せ付けない清潔な部屋作りと一緒に、ぜひオススメしたい対策です。ちなみに付け加えると、入居当日はバルサンを炊くとより安心。火災報知器に反応しないタイプが便利です。
エアコンノズルキャップ
虫関連でもうひとつ(私は生物学的な観点での昆虫は好きですが、部屋に害虫が出るのが許せない人間です)。エアコンの室外機から水を排出するドレンホース、実はそのままエアコン内部とつながっており虫の侵入経路になりやすいです。専用のキャップをつけて彼らを寄せ付けない工夫をしましょう。
破れたり取れたりする心配はありますが、キッチンネットを輪ゴムで被せるなどの方法でも良さそうですね。
まとめ
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いかがでしたでしょうか。あくまで一例ではありますが、世の新生活にどんな物品が必要なのか窺い知ると同時に「ミニマリストの狂気的な屁理屈めいたコダワリ」を垣間見ることができました。
すべてのひとがここまでモノを減らす必要はありません。それでも「日々の生活にどこか余裕がない」「毎日掃除や片付けなどに追われている」「出費がかさんで大変」といった小さな悩みを解消するひとつのアイデアとして『モノを減らす』マインドが一助になることもあるでしょう。
私は自分に必要なモノを見極めることによって、片付けやインテリア構築、自炊や掃除にかかる時間を極限まで減らすことに成功しています。それは同時にモノの購入費用や管理コストがかからず、狭い部屋を広く使えて家賃も抑えめになってかなりの節約に。浮いたお金は「本当に欲しいモノ」や「よりモノを減らすための投資」に回すことでミニマルな好循環ができあがっています。
そんなふうに生活を自分好みに構築していくのがひとり暮らしの醍醐味であり、楽しいポイント。私がまだまだ独身をやめられない理由でもあるのです(それは偏執的な性格のせいで異性関係が続かないからなのではという異議はさておき)。
今後もこのシリーズではどんどん迫る移住の日に向け、ミニマリストが孤軍奮闘しながら発見したTipsを記していこうと思います。お楽しみに。
では皆さんも素敵なミニマルライフを!次の記事でお会いしましょう。