#JJインド神話 4 〜予約した宿、存在せず〜後編
ここはどこ?インドなの?
なんで最初でここ決めなかった私!!!
真夜中を徘徊した方向オンチのジミーの高額ドライブ代までなんで私が、といいつつジミーもよく路上に私を放り出さなかったな、て讃えたい
それでも一度ここはあきらめ、あのゴキブリ部屋も知れてよかったのかも。あれ見てなかったら妙な罪悪感にさいなまされてたかも、てくらいのこの高級ホテルの快適さたら!!
と、鼻をかすめる異臭?やだホテルでもジミーのクルマと同じ臭いする!?て思ったら発信源は私の持ってたビニールの腐ったマンゴーだった。(ジミーほんとごめん)
てあれ!このマンゴー!熱出してたのってあれ昨日?うそ!むしろあれから24時間さえ経過していないのか。インドの展開のはやさにひく。
半分無事のマンゴー、ナイフを借りようとフロントへいったら
マダム、こちらでご用意します、とマンゴーは一時お預かりされ、ナイフとフォークと共にカットされお部屋に戻ってきた
あ、ここはそういう場所だ、、キングベッドにサイドにぽちんと腰掛ける。
床のモロカンタイル、ウッディな窓、白い漆喰の壁、高く広すぎない天井には木製ファン!なにもかもが私の好みだった。
高層ドーン!赤バラ!サテンカーテン!みたいなインドの高級感は不本意だけど、こう部屋数の少ないコロニアル様式の南欧なやつはたまらない。ELLE decoの1ページのよう・・
旧フランス領土ならではの贅沢で、よその都市でおなじアクシデントに見舞われてもこのタイプの充足感はなかったかも。
20代のバックパックでのイベリア半島、安ドミトリーの合間にこんなプチホテルを組み込みたまの贅沢を許してたなぁ、と回想録にはしってハタと
あぁ・・・これも本当の私したかったことだ、、、!
・・・こういうところお泊りしたかったんだね、と。回り道してめんどくさい理由つけてやっと無意識の願望達成!てやつ!?
このインド旅は、フライト代をベーグルとハートマネーとをエクスチェンジしてサポートしてもらってたから、贅沢禁止!みたいな妙なプレッシャーがあったのかもしれぬ。
しかし私、真顔でゴキブリor 高級ホテルか悶々と悩んでたけど、こっちを最初からえらんでても、 だれかに怒られるわけじゃないのに、、なにこの謎の貧乏症、、、いや、ちがう。
たぶんそこじゃない
私がここを選んだら、浜辺で写真撮ったり仲良くなった地元のキッズとの溝を広げてしまう気がしてたんだ。きっと。
この4500ルピの一晩の宿代は、彼らのお父さんは何日で、いや何ヶ月で稼ぐのかなぁとか思ってしまう自分
しかし。何かを誰かを”気遣って”私がゴキブリ宿をえらんだところで、ハッピーになる人はだれもいない!そこは関係してない!!一切!あぶない!
自分の幸せへの遠慮は、他人の幸せにすることとは比例しない。おごるなかれ。
やれやれ、それは忘れてはいけないや
コンタクトはずそ、、とバスルームを開けたら、
石鹸皿が、なんと、ホタテ貝の形!(*コメント欄補足)
ああ、こっちでよかった んだ。
わたしの道しるべ。
呆然と立ち尽くす自分の姿を映すに充分すぎる磨かれたミラー
汗まみれ、疲れきったひどい顔。
あぁトイレットペーパーまである!君、成田以来だね!バスタオル!ふかふか!2枚!!オーガニックシャンプー!ひょー!
あぁ、よろこべJJ それでいい。
安食堂で彼らにまぎれ舌鼓をうつことは結構だけど、あゆみ寄ったところで”通りすがりの旅人”はローカルになれるわけでなく。
カード切ったとはいえ、泊まるに相応しい支払い能力が私にあること。
手続きクソめんどくさいとはいえビザが発行される国籍があること。
不景気不景気とはいえ、その貨幣価値のある国に生まれたこと。
熱でお騒がせしながらも旅ができる健康な身体と素直なマインドがあることを。
わたしは、全力で感謝します!!!
もうよし、もうやめ!今夜はもう寝る!
腰の高さままである、ふかふかのキングベッドで。
次回 つかのまのセレブ編へとつづく・・・・