アーユルヴェーダではじめる自然に寄り添う暮らし方のヒント
アーユルヴェーダには「汚れた布は美しく染まらない」ということわざがあります。汚れた布はきれいに洗ってからでなくては、きれいに染め上げることができません。同じように私たちの身体も、いくら良いものを取り入れようとしたとしても、土台となる体内に老廃物などが滞った状態では、健康になるのは難しいといえます。
アーユルヴェーダでは、ディナチャリャと呼ばれる、1日の理想的な暮らし方の指針が伝えられています。これは、より健康的に毎日を過ごし、身体や心に毒素などの不要なものを溜め込まないための暮らしの指針です。
この記事では、アーユルヴェーダの「理想的な生活モデル」を紹介しています。起床から食事を食べる時間帯、日中の過ごし方など1日を通して様々なアクションがあります。すべて行おうとするのも、もちろん良いことですが、一度にたくさんのことを変えてしまうと、身体や精神面に何か変化を感じた時に、どの行動を変えたことによって変化が起こったのか分かりづらくなってしまうので、ご自身のライフスタイルに無理なく取り入れやすそうなことから1週間に1つなど具体的な目標を立てて少しずつ生活に定着させていくのをお勧めします。
朝の過ごし方
6時前に起床
洗顔、歯磨き、舌磨き、セサミオイルでうがい。
ネティ(鼻うがい)を行い、セサミオイルを点鼻。
メディテーション(瞑想)
プラーナヤマ(呼吸法)
アーサナ(ヨガのポーズ)
軽くシャワーで、体全身を流す。少なくとも顔と、手足を洗い流します。
食事の量は、夕食<朝食<昼食のバランスで摂ります。
朝食は、果物やお粥など消化に良いものを。
よく噛んで食べます。
日中の過ごし方
朝食、昼食、夕食後は、日光を浴びながら5~15分ほどの軽い散歩。
太陽が1番高く上がっている時間帯に昼食を摂ります。
夜の過ごし方
夕飯はできるだけ、日がある時間帯(日没前)に摂りましょう。
シャワーを浴びるか入浴。
オイルマッサージなどを行う。
就寝前はスマートフォンやパソコンなどの電子機器の利用はせず、優しい灯りのもとで日記を書いたり、読書などをしてゆっくり過ごします。
22時前には就寝しましょう。
ざっくりとですが、これらが1日の行動の目安です。
早起きが苦手な人は、いつもよりも15分早く起きる生活を繰り返して、徐々に30分前、1時間前など、少しずつ体を慣らしていくのも良いと思います。
メディテーションは30分程度できると良いですが、5分でもやらないよりは行った方が良いですし、ヨガの練習も太陽礼拝を1回だけでもやらないよりは毎日少しでも練習するのが理想です。
スマホはベッドに持ち込まない。通知はオフにしておくだけでも睡眠の質は良くなると思います。冒頭でも書きましたが、無理なくできることから始めてみてください。