書を家とせず、友とする
『思考の整理学』外山滋比古
「東大&京大で一番読まれた本」と銘打つ有名な書籍。再度読み直してみました。彼の哲学は日本の現代思想に大きな影響を与え、特に「生の哲学」や「存在論的倫理学」などの分野で知られているとのこと。
一つ一つの章の内容は独立で短いので、とても読みやすい本です。
そして、今回強く響いた言葉。
現実は2つ?どういうことか。
内容を整理してみました。
非常に示唆のある内容。
「わずかな人生、どちらの現実で生きるか」
「今、自分はどちらの世界に生きているか」
私は本が好きで、仕事もデスクトップが多いため日常生活においては、第二次現実に多くいるように思います。
そんな自分の頭をガツンと打つ言葉。
本を「友」とする
そんなことを考えながら、ふと先日、ずっと行きたかったNHKドラマ「らんまん」のモデル、日本の植物分類学の父とされる牧野富太郎さんの記念庭園に行ってきました。
練馬区立牧野記念庭園 (makinoteien.jp)
植物を愛し、人生を植物にかけた牧野富太郎さんとそれを支えた妻・壽衛さん、牧野さんを取り巻く家族・友人の話はとても感動的でした。
書斎や実際に使っていた道具などとても興味深い内容でした。
そして展示室で、目に留まった言葉。
赭鞭一撻(しゃべんいったつ)。
牧野富太郎さんが、18-20才のときに作った
勉強の心得です。ただただ尊敬。
そのほかの解説文もとてもためになります。
真理をつく、力のこもった18-20歳の言葉。
書の中に安住していたことを反省しました。
内容は、まさに、第一次現実と第二次現実
の融合。行動と知的世界の追求を実践した
牧野富太郎の話に力をもらいました。
第一次現実と第二次現実を普段から意識し、
・二つの現実をなじませること。
・書を家とせず、対等な友とすること。
を実践していきたいと思います。
牧野富太郎さんの記念庭園は小さいですが、
たくさんの名前が書かれた植物があり、とても心豊かになれる庭園でお勧めです。
牧野富太郎さんが生まれた高知県にも植物園があるそうなので、いつか行きたいと思います。
春はもう少し。
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