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第2話:股関節を長く守るために 〜運動療法に取り組んだ医師の話〜


1.変形性股関節に対する運動療法に取り組んだ医師

✒︎股関節症に対する運動療法について、20年以上も研究された医師がいらっしゃいます。
廣橋賢次 先生です。  

*月刊スポーツメディスン 2008.4月号で特集されています。

廣橋賢次 先生

✒︎昭和59年(1984年)より運動療法に取り組み、20年以上の期間で手術に踏み切ったのは10%台だったとのことです。
前期、初期だったら97%、進行期でも75%くらいは運動療法で痛みが取れます」と、先生は取材原稿で述べています。

📝実際に変形性股関節症の保存療法に取り組まれているセラピストなら感じると思うのですが、97%,75%というのはかなり素晴らしい数字だと思います。
運動療法を紹介・指導はしても、その経過をしっかり追っていて、20年以上も継続していた医師はあまりいないのでは無いでしょうか。
「股関節を守ろう」という意思が私には伝わってきます。

2.筋力、痛み、関節の動き、X線像の変化と年齢の関係


✒︎痛み、形態上の変化、筋力、運動制限と年齢の関係を表した図があります。
(村瀬鎮雄/廣橋賢次編集:股関節症-患者と医師のためのガイド-(第2版)金原出版、2003)

2点気づくことがあります。
筋力が弱化する時期に、形態上の変化が顕著になる

❷痛みが現れる年齢は、10代、10代後半、30代前後、そして40代以降は徐々に痛みが強くなる

📝実際にクリニックでは、小学校高学年ー中学生の子で、臼蓋形成不全による軽い痛みで受診する子も珍しくありません。
大抵は、学校行事の登山や運動会などで歩き過ぎて鼠径部痛が出た、といった感じです。
幼少期でも、臼蓋形成不全+繰り返しの運動負荷+他の素因(不良姿勢や運動不足など)と条件が揃えば、鼠径部痛は発生します。

✒︎「股関節を守る」ために運動療法に取り組まれた医師の存在、年齢と身体機能の変化について述べました。

📝最終的には手術が必要になってくる方も多いのが事実ですが、股関節を守るには、運動や筋力が非常に重要であることは間違い無いでしょう

最後までお読み頂きありがとうございました。

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