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教育環境充実委員会-場造りはじまる(第三夜)

連日の雨で気分が下がり気味ですが、それ以上にプレス機台作りが楽しくて、ちっとも気になりません。
どうも私です。

木材とお話しすることと、道具は大切というお話。
まずは、木材のお勉強から。
この木材はそもそも板目になっているため、板の中心に年輪の中心がありました。板目は両脇(木の外側)に向けて反りやすいため、中心を避けその周辺で、反りが少なくなるよう切り分け、とりあえず製材しました。



次に、原口先生曰く
組む時に歪みが出ても、お互いが支え合う形で構造的強度が出るように配置する必要がある。とのことで、木材の皮側(つまり外側)を内向きに。
そういえば法隆寺の棟梁、故、西岡常一氏の「木に学べ」にも同じようなことが書いていましたな。法隆寺の場合はもっとすごくて、山の斜面の方角と、生えている木の位置関係を、木組みする際に利用するのだとか。ですから、お寺のような大きな建造物の場合、山ごと木を買うこともあるのだそうですよ。いやはや、なんともスケールの大きい話か。


さて、こちらは、スケールダウンしてホゾホゾホゾの連続。
その昔、東京にある某芸術大学の木工室で、アリ組(詳しくはシェアした記事をどうぞ)を教えてもらって、自身の道具箱を作ったこともあったので、ホゾ組ならば自分でもできるのではないかと。
ちゃっちゃか自分で作りはじめたものの、この木材、桂なのにものすごく硬くて、ノミが入らない。木材の質も良くないようですが、ま、私のノミの研ぎ方も良くなかったのでしょう、手に豆ができるわ、つぶれるわ、いつのまにか怪我するわで、ホント疲れました。
それでも、本職が使う道具毛引きや、スコヤの精度にも助けられながら、仮組み→きつい部分を調整、仮組み→きつい部分を調整の繰り返し。しっかり研ぎ直したノミのおかげで、きっちり収まる幅にホゾの調整が済んだので、面取り処理をカンナで行いこの日の作業終了。と思い、コーヒーを飲み始めたら。

師曰く
歪む前に一気に組め!
とのことでした。
ので、木工ボンドを使い、木工室にある巨大なクランプと、ハタガネで固定し、一気に完成形にすることができました。



この後天板にカンナをかけて、とても美しい平面を出したのが、原口先生だったことは内緒です。感謝感謝。

後は車輪をつけて、物を置けるように下の台を取り付け、プレス機を載せれば完成。ワックスは、ワトコをAmazonでポチり。

いまは、まだかまだかと、プレス機が搬入されるのを待つばかり。
プレス機台の完成は、プレス機が届くまで小休止。

そういえば、高校もそうでしたが、美術室の教室作りがいかに大変かという現実は周囲の人には全く見えていないのだろうな。などと思いながら、前職の環境がさらによくなっているのを見ると、志田先生の底力に改めて感服いたします。

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