「アサトン」と「ゾーン」
トップアスリートが語る。
「球が止まって見えた。」
「どう動けば点が取れるかわかっていた。」
「相手の体が透けて見えた。」
「少し未来が見えた。」
「幽体離脱のよう。頭上から肉体を操るイメージ。」
集中の極限。触れれば切れるほどに研ぎ澄まされた心身のみが踏み入れることを許される至高の境地。それが、
『ゾーン』
どうやら僕は今日の朝、その『ゾーン』に足を踏み入れていたみたいなのです。なぜなら、ベッドの上で目をあけたときには「もうわかっていた」のですから。
未来に起こるできごとが「すでに事実として横たわっていた」と言い換えてもいいかも知れません。
そう。不思議なことに今朝の僕は
「今日は豚汁を食べる日だ。」
ということがすでに、わかっていたのです。
はい。与太話もほどほどに。
それはゾーンでも何でもない。
ただの「おなかの虫」のお知らせですね。
写真はそんな「食欲の衝動」に突き動かされて朝からこしらえた豚汁(アサトン)です。冷蔵庫でヒマそうにしていた玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、れんこんをゴロゴロとした一口大の乱切りに。それに豆腐と豚肉ですね。
それらを煮込んだのち、味噌と酒粕を半々で味付けした具沢山な豚汁です。豚汁には酒粕がいいですよね。コクと風味が良い。これに七味をふったり、粉山椒を振ったりして食べます。
もう、朝から汗だくっだくの「妖怪アセマミレ」ですが、美味しく、ものすごく元気が出ました。
カラダが「豚汁」を欲していることを、
おなかの虫が知らせてくれたんでしょうかね。
アタマで考える以上にカラダがわかってることって、けっこうあるんでしょうね。カラダからのサインや直感的なものに従うっていうのも「アリ」だなあ、と思う豚汁でした。
ありがたや。
それでは、また明日。