企業が生き残るために重要な基本的なこと
「企業が生き残る」と言うこと。これは企業にとって、永遠の課題かもしれません。
ただ、基本的な意識として以下のようなことを、社員の皆さんがいつも
心に抱いてビジネスをやるかどうかで、企業の継続性に大きく差が
出てきます。
(1) 事前期待 > 事後評価
(2)事前期待 = 事後評価
(3)事前期待 < 事後評価
(4)事前期待 <<< 事後評価
例えば、あなたが10,000円の買い物をしたとします。
それが購入前に期待していた価値(Value for money)と
同じなのか、それ以下なのか、それ以上なのか、
また、はるかに事後評価が上回っているのか。
(1)「 事前期待 > 事後評価」の場合は、
「こんなはずじゃなかった!」
「この程度のものなの?」
「品質悪っ!」
顧客は失望し、この会社とはおさらばです。
「この会社のものは、二度と買うもんか!」と言うことになります。
(2)「事前期待 = 事後評価」の場合は、
「まぁ、こんなもんかな?」
「思ったとおりだ」
顧客の満足レベルが「まあまあ」の、失望はしないというレベルです。
顧客満足を満たしている会社は、生き残る会社と言うことになります。
ただ、「まあまあ」と言うレベルでは、競合メーカーにあっという間に、
追い越されてしまうということにもなりかねません。
常に、もっと上を狙う方策を講じないといけません。
(3)「事前期待 < 事後評価」の場合は、
「思った以上にいい!」
「こんな素晴らしかったの!」という印象がくるでしょう。
ここには顧客満足を超えた「顧客感動」が生まれ、
感動客はリピーターになり、ひいては推奨客になる。
推奨客というのは、よくアンケートで登場する、
「この会社の製品を他の人に勧めたいと思いますか?」に、
満点を与える人です。
(4)「事前期待 <<< 事後評価」の場合は、
もう、完璧です。
私が思うには、ルイヴィトンがこれに当たるのではないかと思います。
どんなに高額な商品でも、何時間並んででも買いたい。
ディズニーランドもそうでしょう。
年間パスポートで、毎日行っている人も中にはいるようです。
パリのルイヴィトン・シャンゼリゼのお店で、目撃したことがあります。
50人ほどの行列があり、何時間でも待つんだと、ある中国人が言っていました。だいぶ前の話ですが。
ルイヴィトンは30年経ってものでも、修理に出せば喜んで応じてくれる。
私はこれ以上の会社を見たことはありません。
ちなみに、家人の使っているルイヴィトンのボストンバッグは購入して
から45年以上経っています。時々は使っていますが、切れたり、
割れたりということもなく使っています。
反対に、バーバリーは修理には全く応じていません。
過日、新宿高島屋に修理の必要な、私のビジネスバッグを持ち込みました。
店員さんからは、「修理はやっていません」修理できるところも紹介はしていませんと、剣もほろろの対応でした。
私の反応は、「もう買わない」で終わりです。
現在はどうかはわかりませんが、会社の対応と店員さんの両面で、
「事前期待 <<< 事後評価」になるように対応してもらいたいものです。
「顧客感動」を継続的に続けられる会社は、勝ち残る会社です。
経営者が目指すべきは、顧客感動、顧客満足です。
最近でいうところの、「ブランディング」とは、常にこういう意識を
持って、サービスや商品を提供するということですね。
これが基本です。