【第5回】免疫を整え健康な体を手に入れるために腸内細菌にエサを与えよう!
腸内細菌は与えられたエサを材料にして、私たちの健康に役立つ代謝産物を作り出します。
この働きを「ポストバイオティクス」と呼び、代表的な代謝産物として「短鎖脂肪酸」があげられます。
短鎖脂肪酸は「免疫機能の調整」や「ぜん動運動の促進」など、私たちの身体によい影響を与えてくれます。
腸内で産生されるおもな短鎖脂肪酸は「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸
酪酸」の3つです。
短鎖脂肪酸の材料となるのが食物繊維やオリゴ糖ですが、体内に入ってきた食物繊維やオリゴ糖がいきなり「酪酸」や「酢酸」「プロピオン酸」になるわけではありません。
複数の腸内細菌が分業制(工場のベルトコンベアのようなイメージ)で働いて作りだしているのです。
これだけを見ると、食物繊維やオリゴ糖よりも糖を摂取したほうが効率がよさそうに感じるかもしれませんが、糖は小腸で吸収されるため、腸内細菌のいる大腸まで届きません。
また、せっかく食物繊維を摂っても、糖に分解する糖化菌や納豆菌がいない(不足している)と食物繊維が分解されず体内に溜まって便秘を悪化させる原因となります。
そのため、糖化菌を多く含む納豆や糖の代謝をサポートしてくれるビタミンB1など、さまざまな食品をバランスよく摂取することが重要です。
参考書籍
※今回の内容は複数の書籍やYouTubeの動画などを参考にして自分なりにまとめています。そのため、著者の考えと違う点があることはご了承ください。
また、できるだけわかりやすく伝えることを意識しているため、情報の不足等がある場合はご指摘いただけると幸いです。