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90歳から学んだ 「幸せの作り方」

「自己決定度の高い人は幸福度が高い」っていう研究を見て思い出した、幸せいっぱい婆さんの話。

婆さんの婚活思い出話

「とうとう、私は結婚できなかった」

元気満々婆さんが、時々こうやってしょんぼり、ベッドから出てこない。普段は自由気ままに車椅子で散歩して、スタッフや隣の爺さん婆さんと談笑して、ここでの生活楽しみまくってるのに。

縁談ぜんぶ蹴った、って言ってましたやん。って、武勇伝を思い出してもらうと

「せやせや!せやった!」といつも通り。

「しょうもない男ばっかりやったからな」「誰も釣り合わへんよ、ええ女やさかい 」

婆さん、よく勉強できたらしい。もちろん、運動も得意だったらしい。そして、めちゃくちゃモテたらしい。らしい。

親が始めたお店を継いで、雇った奴らが頼りなくて、仕事がちっとも楽にならなくて。でも、なんだかんだで楽しくなって。

楽しくなったポイントは「知らんな、ええ女やからちゃうか」


自分で選んだって事を思い出したら、暗い気持ちもどこへやら。

自己決定が幸せに繋がるって、よく聞くけどほんまにせやな。


幸福感と自己決定

幸福感と自己決定―日本における実証研究
西村和雄, 八木匡

幸福感を決定する、健康、人間関係に次ぐ要因としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えている。自分で人生の選択をすることが、選んだ行動の動機付けと満足度を高める、それが幸福感を高めることにつながる。

この研究みたいに、日々自分で選べると、ええ女(婆さん)みたいになれるかもしれない。

「人生は選択の連続である(Life is a series of choices)」

シェイクスピアの言葉として有名ですね。実は違うらしいけど。なんだよ違うのかよ。人の話は鵜呑みにせず、調べなあかんな。


介護する側、される側 

介護する側って大変そうですやん。時間も取られるし、体力もいるし。でも、される側だって、しんどいはず。決定権が自分にないって、しんどいでしょ。

お腹すいたなーって思っても、自分で食べれない。

トイレ行きたいなーって思っても、手伝ってもらわんとあかん。

なんで今なん、ってタイミングでヘルプが来る。

「一人暮らし大変だろうから、手伝ってあげる」
「ご飯も作ってあげるし、食べさせてあげる」
「一人では危ないから、絶対に食べないで」
「お腹すいたら連絡して、行くまで待ってて」
「やっぱり不安だし、ずっと近くで見てるわ」


楽だなを通り越したら、恐怖やん。でも、ナースコールや見守り対応って、一歩違えば優しさではなく怖さかも。

介護を受ける側のストレスってどんなものがあるのでしょう?どんな研究があるのでしょう?いい文献ご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください。


どうやって、どれを、何を

尽くしてくれる人と、重い人。ちょうど良い時に来てくれる店員さんと、じゃない店員さん。可愛がってくれる先輩と、ありがた迷惑な先輩。気持ちい介護、しんどい介護。

決めてのポイントは、決定を拾ってくれる感度とか安定感とか、決定からのタイミングとか色々あるんでしょうが、

まず、そもそも どうやって選べばいいんでしょうね。どうやって決定すれば良いんでしょうね。

その点もやっぱり、ええ女(婆さん)は上手いことやってる。

車椅子生活だけど手伝いなしでベッドからの乗り移れる。自分で好きな時にお散歩できる。暇になったらスタッフ捕まえて、世間話。気が向いたらレクに参加する。

そりゃ、手伝うこともあるけれど、彼女の目線では全て自分で選べてるので「ここ最高やなあ」。


これは、自分でできないから任せること。これは、自分で決めたいこと。

婆さんは、これがハッキリしてるんでしょうね。


今日学んだこと


幸せの秘訣は自分で決めること。自分を知ること。

テレビで明石家さんまが「後悔も楽しみの一つ」みたいなこと言ってました。自分で選ばへんと人のせいにするばっかりで、後悔もできませんもんね。

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