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有観客ライブは、やっぱり最高だ

この前の日曜日、久しぶりに有観客ライブへいった。

2020年1月以来だったので、実に約2年ぶり。
手慣れていたはずの準備に手間がかかり、ワンドリンク制で500円が必要であることも忘れていた。しかも現地で600円に値上がりしていることを知る。
前までは月2~3回ライブにいくことが普通だったのに。あのころの自分が戻ってくるには、少し時間がかかるのかもしれない。

会場へ入る前に検温とアルコール消毒をし、COCOAアプリのダウンロードが義務付けられていた。
会場はオールスタンディング。等間隔に白いテープが貼ってあり、その上に立つよう指示があった。密にならないための対策である。
そのおかげもあって、安心してライブを楽しむことができた。本当に楽しかった。声を出すことができなかったので、リズムに乗り、精一杯の拍手を送る。

本人たちに「MCおもしろいよ!」と伝えたくて、手をたたくなど少しオーバー気味にリアクションをした。実際おもしろい話だったのだけど、周りの人たちはおとなしく、ニコ~としているだけだった。あの瞬間は私と友達だけ浮いていたかもしれない。今思い返すとちょっと恥ずかしい。
MC中は静かでも、曲を聴いているときはみんなノリノリ。今のわたしの気持ちと、ここにいるみんなの気持ちはきっとひとつなんだろうと思えた。目の前にいるアーティストはもちろん、マスクをしている観客も笑顔だった。約2時間、ライブハウスは笑顔で満ちあふれていた。

盛り上がっているときも好きだけど、開演5分前のあのドキドキも大好きだ。もうすぐ本人たちが出てくる!と考えるだけでワクワクする。BGMとライトが消えていくのとは反対に、心はどんどん光を放つ。「やっとこの日がきたぞ」と。


昨年の自粛期間中は、何回か配信ライブをみた。
家でまったりしながら見るのもアリだな~なんて思ったけれど、今回のライブで改めて思った。やっぱり有観客ライブがいちばんだ。なによりも楽しい。

友達と参加したとしても、それ以外の人とは初めまして。そしてライブが終われば、もう会うことはない。
それなのに一体となって盛り上がり、楽しい!最高!といった気持ちを共有できる。ライブ後、みんなの心には「あの日は楽しい夜だった」という思い出ができあがる。これはライブ(生)だからこその体験だ。
知らない人たちだらけなのに、何度も思い返したくなるほどの大切な記憶。その記憶は、同じ空間を味わった者同士にしかわからない宝物である。本当に素晴らしく、美しい。

はじめてライブを体験した翌日のような、ふわふわした感覚につつまれている。たぶん今週いっぱいは、この幸せな余韻が続くのだろう。
自粛前、なんのしがらみもなくライブハウスへ足を運んでいた日々がなつかしい。平凡な毎日がやってくることは当たり前じゃない。そして、ライブはいつだってわたしの原点であることを、改めて思い知る。

大声を出して盛り上がることのできるライブが歓迎される日々よ、早くもどってこい。


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