かわむー
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「ポンッ。ポンッ。」 機内のアナウンス音とともに鳴るその音。 一気にエンジンがかかり、ゴオオオオーーっという音が機内に響き渡る。その爆音とともに、急加速、心臓が浮くような、ドキドキする感覚。 ジェットコースター気分を味わっているうちに、ふわっと浮く体。 ーーー 飛行機が離陸した。 どんどんと飛行機は空高く上昇する。さっきまでいた街が瞬く間に小さくなり、青い海がまるで遠い空の彼方のように私の足元に広がる。 飛行機が空に向かって上昇を続ける時、私の頭にはいつもよ
「能力のない自分がどうやったら強いチームを作り、頂点に登るか」 それを初めて学んだのは、高校時代だった。 下手くそだけどテニスが好きで進んだ強豪校で、私はなぜかキャプテンになった。 〝過去一番弱いキャプテン〟と罵られた自分が、どうやったらチームを全国優勝に導くことができるのか? 17歳の私は、正直自分が試合に出たいし、目立ちたいし、自分が勝つことでチームを頂点に導きたかった。 でも、それは叶わなかった。 弱い自分がどうやったら強い後輩・同級生を牽引できるかー。
※2024年2月追記 河村 由実子(かわむら・ゆみこ) できることお問い合わせ お問い合わせは、以下のフォームまたは本文一番下にあるフォームからお願いします。 SNS・twitter ・Instagram プロフィール 実績◆ 2023年実績: ・「リハノワ」にて、リハビリ当事者40人、セラピスト58人、62施設を取材、記事配信 ※延べ数 ・医歯薬出版様 雑誌「クリニカルリハビリテーション」にて連載開始 ・ヘルスケア起業家育成プログラム「Knot Program」運
父と初めて居酒屋に行ったのは、私が高校二年生の時だった。 あの頃の私は、毎日死にたい、穴があったら隠れていたい。そんなことばかりを考えていた。 でも、それは頭が思っているだけで、実際にはそんなこと出来やしない。朝が来ると笑顔の仮面を被り、制服を着て電車に乗って、一人で朝練をし夕方は重い腰に鞭を打って部活に行った。 そして、家に帰ると誰にもバレないように風呂場で泣く。 そんなことを繰り返していたある日。暗い暗い私の元にメッセージが届いた。 「ピコン」 当時ガラケーだ
私は気分屋だ。気分屋なもんだから、noteの記事は気が乗った時しか書かない。日々嬉しいことや悲しいこと、いろんな事が起きるのだけれど、noteを書こうと思ったその時に、すぐさまパソコンを開ける状況はなかなかに少ない。 ということで、今日はどうしても書き留めておきたい事があり、そしてすぐさまパソコンを開ける状況にあったもんだから、筆をとっている次第だ。 きまぐれな呟き。 今日は、私が “リハビリテーション” という医療の道に進んだ、ちょっぴり悲しい原体験について、少しだけ
人が何と言おうと構わない。 私は、自分が正しいと思うことを、自信を持って実行していく。 1.はじめましてはじめまして、かわむーといいます。 わたしは普段、病院の集中治療室というところで働く理学療法士です。 本日は、なぜ私が「ラジオ番組を作ることにしたのか」について、今の私の “ 想い ” を、ここに少しだけ綴らせてください。 少し長いですが、こんな変な人もいるんだなぁ〜(笑)と、暖かい目で最後までお付き合い頂けると幸いです。 2. あの冬、私は私が臨床に出た
" 見て!この写真!これも、その前の年のこれも、あ、小さい私を抱っこしている時のこの写真もだ!母さん、毎年このカーディガン着とるじゃん!!” きゃっきゃと笑い声をあげながら、昔のアルバムを何冊も引っ張り出して笑う妹。母はその隣で微笑んでいた。 私の母は、毎年冬になると必ず着ている桃色のカーディガンがある。私の記憶が正しければ、私が小学校低学年の頃にはすでに着ていたと思う。 薄いピンク色をした毛糸に、金色の大きなボタンが2つついたカーディガン。毎年大切そうに着ているが、年
そう、あれはもう3年近くも前の話ーーー。 大病院での仕事に疲れ、プライベートでも結婚に逃げようとして失敗(笑)。人生プランも特になく、ひたすら悩み、もがき、当時わたしの心と体はズタボロだった。 「はぁ。。。もう何もかも嫌っ!!」 そんな時。ある不思議な出会いがあった。 心癒されにふらっと行った海。その灯台の下で、旅する絵描き兼占いのおじさんがいた。 私は面白半分、そのおじさんに人生で初めての占いをしてもらった。 もはや、やけくそだった。 よく知らない風変わりな
テレビの中のその少年は、無機質で淡々と、しかし目の奥には言葉には出来ないくらい沢山の想いを抱え、逞しくも悲しく歩いている。 その手には優勝旗を抱えてーーー。 数年前の甲子園開会式。 今年はチーム全員で踏むことのできなかったグラウンドを、主将の少年はたった1人で、優勝旗を抱え、歩いている。 突然、胸が「きゅー」と苦しくなったのち、ドクドクドクと大きな鼓動を打ち始めた。 またか、、。 わたしの胸は、時折、過去の鎖に締め付けらる。 そうだ。あの日も、ひと際暑い夏の日だ