物価と同程度の賃金上昇ではデフレ脱却は難しい
いまアフリカのスーダンは内戦状態で大変なことになっています。スーダンといえば、1990年代の話ですが、輸入品が値上がりし、それに合わせて他の物価、給与も同じ程度上げたところ、市民の生活は輸入品の値上がり前と変わらなかった、そうです。市民は価格や給与を書き換える手間がかかったぐらいだった。この話は『物価とは何か』(渡辺努、講談社)より引きました。
いま日本では2%の物価上昇、それに見合う給与増を達成することで経済の好循環を生み、デフレ経済から脱却できるとし、国をあげて取り組ん