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おてつたびの話を聞きにふるさとへ。

「おてつたび」に登録したが、モヤモヤが募ってなかなか一歩踏み出せない毎日。そんな中、おてつたびの公式インスタであるイベントを見つけた。

おてつたびの体験談を語るイベント。この主催者が「長浜市地域おこし協力隊」で活動する辻本果歩さん(以下、かほさん)が気になった。

大学卒業後4年間の企業勤めを経て、2023年から長浜にIターン。地域で活躍しながら、1ヶ月前に広島県尾道でおてつたびをされたそう。僕の故郷に一から移住し、活躍する姿や僕のやりたいおてつたびをやっているところが心を刺激。インスタで連絡を取って、行ってみることにした。

やってきたのは「余」というゲストハウス。ここが今回の会場だ。長浜駅からクルマで30分という鉄道では少し不便なところで、かほさんを通じて、市役所職員さんが行き帰り送迎していただいた。ペーパードライバーの僕にとってはありがたい。

中の写真は撮れなかったが、ところどころ古い要素を残しつつ、モダンで明るく改装されている。おしゃれなお店のような雰囲気がある。古民家自体は僕の実家にそっくり、帰ってきたかのような懐かしさを感じた。

イベントはかほさんによる体験談から始まる。スライドを使いながら、尾道で体験したレモン農園での作業や思い出などを語った。このとき一緒に活動していた2人もこの場所に来ていて、感じたことを語っていた。

次のパートでは、山形県新庄市の地域おこし協力隊で活動されている石塚さんがゲストスピーカーで登場。人手不足ながら、なかなか「おてつたび」が認知されない現実や「おてつたび」で来てくれる人の仕事の意欲が高いことを話してくださった。なんとなく僕の気持ちにも似ていて、こういう人ばかりなら安心できるのかもしれない。

石塚さんが話す山形訛りの話口調も関西では聞きなれないイントネーションで心地よかった。よくも悪くもイントネーションにはうるさいが、旅してるとこういうのを聞き耳立てたくなる。個人的な話で言うと、滋賀にいるのに、仙台弁が抜けない高校の校長先生も少し思い出した。

山形の「芋煮」

石塚さんはこのあと、山形名物「芋煮」を振る舞ってくださった。お芋が柔らかくて、山形牛の脂の旨み、甘みがいい。「名古屋駅のきしめん」や「富士そば」などのような塩辛いだし汁は旅している気分になる。汁物のおだしには敏感だが、関西の淡口とは違うし、関東よりさらに濃ゆく作られている印象。旅したとてなかなかありつけない。

湖北産のいちご2種、滋賀県型のクッキー、丁稚ようかん、智恵の餅
つるやの「まるい食パンラスク」
サラダパンもいいけど、こちらも土産として損はない。
石塚さんからの差し入れ新庄銘菓「紫陽花詩集」
談笑している僕Yuki。

長浜のお菓子や「つるやパン」のまるいラスク、湖北産のいちご、天橋立土産のあんころ餅(智恵の餅)などをほおばり、ながらいろんな人とたくさん喋った。

  • 農家さん

  • 長浜で起業した24歳の動画クリエイター

  • 滋賀多賀町の地域おこし協力隊員

  • ゲストハウス経営者さん

僕が今まで出会ったことない面白い人々。話を聞きたくなるし、興味が湧いてくる。自然に話が弾んでくる。

でも、一番はかほさんと話せたこと。聞いているとふるさとのために何かしたいと漠然と抱えている僕に通づる話が多く、共感しながら聞いていた。

元はと言えばインスタにある「おてつたび」公式アカウントだが、実はnoteでも繋がりを持った。今までnoteで繋がった人とリアルで出会ったことは1人だけ。リアルで会える機会がそんなになかったり、そもそも、距離感もある。そういう人とリアルで出会うとnoteとは一味も二味も違う。

話していると僕は本音を曝け出していた。仕事場や親の前では言えないようなこと、過去の話、自分の弱さなど今まで出会ってきた中で一番安心感があったのかもしれない。今まで友達選びを疎かにしてきたが、こういう人がいい友達になれるのかもしれない。

いい刺激と楽しい時間を過ごし、あっという間。人付き合いでいい思い出があまりない僕にとってはこんなことは願ったり叶ったり。心の底から楽しいと思えたのはいつぶりだろうか。それだけ僕は「井の中の蛙」のような世界の狭いところしか見てきてなかった証拠がこの気持ちに違いない。

こんな機会を作ってくれたかほさんには感謝だし、久々にいいデトックスになった。こういう繋がりは捨てたくないし、大切にしたい。またこんなことしてほしいし、もっといろんないい繋がりを作りたい。

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Yuki(ゆうき)
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