春が通り過ぎる前に桜を探せ!in香港
ここ数日、香港の気温は連日27度前後。
「端午の節句の粽を食べるまでは冬服はしまっちゃいけないよ」なんて格言があるくらい、かつての香港は、旧正月から旧暦の5月5日を迎えるくらいは極端な三寒四温を繰り返して夏に突入するのが普通でしたが、温暖化のせいか、ここ数年はめっきり三寒四温の期間が減りました。
毎日暑いな~と、ついこないだまでお世話になっていた暖房を片付けて、シーリングファンのホコリを拭き取っていたら、以前近所に住んでいて、今は香港島に引っ越した友達Cから、「そこらへん、桜が咲いたそうだよ。天気もいいし私も行きたいな~」というラインが。
・・・・なぬ!!桜とな?
この南国香港に桜とな???(←注:香港在住20年)
え、香港に桜なんて咲くの?・・・し、知らんかった!・・・orz
私、毎年桜見る為に「桜帰国」するくらい桜をこよなく愛しているのに😭
567第五波到来で、出来るだけ外出を絞っている私ではありますが、桜を見る為とあらば!!
いざ出発。
気温が上がったら道端が何か一気に色鮮やかになってる・・・。
そして、いつでもどこでもハイビスカス。
そしてブーゲンビリア。
この南国香港に、ホントに桜なんてあるのかな~と、川べりに下りてほどなく!
…あ!ちょっとアレ?・・ぽくない?
濃いブーゲンビリアのピンクに混じって、真ん中にちょっと淡いピンクがある!ドキドキしながら近づいてって見ると・・・。
ドキドキしながら近づいてみると・・・
ほら、アップにしてみるとえげつなくデカいお花がついています。
冠があって、しっぽの付け根が赤い、ちょっと燕っぽい鳥もいて如何にも春っぽいけど↓↓そう言えば私は桜じゃないこの淡いピンクの木に何度も騙されて来て、今日もまたものの見事に騙されました。
遠目に見るとこの淡いピンクが、ちょっと桜っぽく見えるもんだから、いつも「お!」と思っては近づいてみて、桜とは似ても似つかないこの花(これはこれでカワイイとは思いますよ、思いますけどね。)
「羊のひづめ(羊蹄甲)」という名のこの花。
騙されてきたと言ったけど、実際にはこの花を遠目に見る事でちょっと心を慰めてもらってきました。
やっぱり、ここは南国だから、探さなくても目に入ってくるのはハイビスカスばかりなり。
そして、気を取り直して歩いて行くと・・・。
あ、アレ!ポツンとあそこにも淡いピンクが!友達Cが写真で送って来たちっちゃい船着き場も見えるし、あそこじゃね!?
淡いピンクめざしてまっしぐら。
あ!こ、これは・・・!
日本でしょっちゅう目にする桜と比べるとちょっと・・・いや、かなり寂しいけど、この頼りなげな佇まい💗
桜!この南国香港にも桜があったなんて・・・!!
でもどの木も、この真夏の気温の中でやっとやっと咲いているかのような、かろうじてまだ咲いてくれているかのようなまばらな感じ・・・。
あ、ちゃんと「富士桜」というプレートもかかっていました。
Kanzakuraとローマ字が入っているところを見ると、この数本だけわざわざ植樹したっぽい?(とはいえ、香港の道端の花はほぼ人工的に植えられているものですが。)
ちょっと引きでみると、これは植樹されて間もない感じ?すごく細くて若い感じ?若いと言うかむしろ幼いと形容するのが近いレベル?
それとも寒桜はこういう品種?と思って調べたら、冬の寒い時期に咲くのが寒桜と書いてあります。
・・・や、めっちゃ真夏の気候の中に咲いてはりますけど・・(;^_^A
なので「富士桜」で調べてみると、別名豆桜と呼ばれ、萌芽力が強く盆栽に向いていると。
そう言えば、今日ここに来る前、香港で見た唯一の桜と言えば、生徒の家の桜の盆栽だったなあ。
盆栽の桜も可愛いけど。
ほら、遠く離れるほど、この富士桜のちょびっとさが目立ちますが、このわずかばかりの桜と一緒に春を楽しもうと、飼い犬を持ち上げて桜をバックに写真を撮る人、デカいぬいぐるみを動かしながら動画撮影している人、夫婦で自撮りしている人たちなど、たくさんの人たちで争奪戦さながらに賑わっておりました。そりゃ、この本数ですから争奪戦にもなりますわな。
桜を見終わった帰り道。やっぱり色んな派手な花が咲いています。
ビビットな色の花ももちろん美しいのですが、たまにこういう淡いピンク↓を見かける度に、私はたまらない気持ちになってしまうのです。
それがこんなゲジゲジの花↓↓であっても。
だって、私はサクラーだから。
そうよ私は食欲と同じレベルで桜欲のある女。
桜を見ると、とても心が満たされます。他の花もとても美しいと思いますが、桜だけは格別!別格なのです。
この香港で桜が見られるなんて考えた事もなかったけれども、でも何だか可哀相だったな。この暑い中にいる桜、苦しくなければいいのだけれど。
ああ、あのたわわに咲き誇る日本の桜が懐かしい・・・!
桜、桜、あの息が詰まりそうな桜の姿を思う存分見られるのは一体いつになるんでしょう・・・!
あの、圧倒的な桜が見られるのは。
そんな葛藤を胸に戻ってくると、あ、ドラゴンボートを動かしてみている人たちが!
去年も中止になったけど、毎年夏の訪れを告げる端午節は、ドラゴンボートレースの時期だからな~。きっとこの時期になると皆水上に出たくてウズウズするんだろうなあ~。
以前、ちょびっとドラゴンボートも紹介した記事↓↓
そんな私を慰めてくれるのは、シャトレーゼのヨモギ大福💗
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