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2024年11月に観た映画

前回の「2024年10月に観た映画」に引き続き、11月に観た映画をざざっと紹介していきます。


11月に観た映画一覧

「アイミタガイ」:ある悲劇が紡ぐ新しい出会いの糸。人間関係というのは、思いがけないところから繋がっていくものなのかも。
評価:★★★☆
(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:TOHOシネマズくずはモールにて

「HAPPYEND」:監視社会という近未来で反抗をしていく若者たち。近い時代に起こりえる「ぼくらの七日間戦争」!
評価:★★★★☆
(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:なんばパークスシネマにて

「運命屋」:あなたは残りあとわずかの寿命延命と引き換えに、大切な想い出を差し出せますか? 短い上映時間で1メッセージのみ伝える異色作。
評価:★★☆
(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:MOVIX京都にて

「本心」:平野啓一郎がデジタル化社会の功罪を浮かび上がらせた原作小説を映画化。原作のメッセージを上手く表現はできているが、イマイチ物足りない。。
評価:★★★★
(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:MOVIX京都にて

「ルート29」:どことなる抜けている二人の誘拐&逃亡ロードムービー。二人の不思議感に共感できる人には高評価かもしれない。。
評価:★★
(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:TOHOシネマズ二条にて

「グラディエーターⅡ/英雄を呼ぶ声」:リドリー・スコット監督&ラッセル・クロウ主演の名作ローマ劇を四半世紀過ぎて続編化。若手俳優に切り替わったが、前作のエッセンスを上手く継承している!
評価:★★★★

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:MOVIX京都(ドルビー・シネマ)にて

「ロボット・ドリームズ」:孤独に生きてきた犬が自律するロボットと結ぶ友情劇。台詞なしの不思議感覚アニメだが、音楽がキーになっていることが素敵!
評価:★★★★

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:アップリンク京都にて

「ぼくとパパ 約束の終末」:自閉症を抱える息子の夢をかなえるために仕事に、家庭に奔走する父親。映画終盤の息子が起こすパニックは分かっていても、僕が父親だったらキレちゃうかもしれない。。
評価:★☆

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:大阪ステーションシティシネマにて

「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」:真面目な公務員が天才詐欺師と組んで脱税王を追い詰めるクライムコメディ。上田監督らしいどんでん返しものだが、作り物感がちょっと強いかな。。
評価:★★★

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:TOHOシネマズくずはモールにて

「ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステッド版4DX」:「LOTR」の新作公開に合わせて旧作SPEを4DX化。映画どうのこうのより、3時間を超える4DXは疲れる。。
評価:★★★★

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:ユナイテッド・シネマ枚方にて

「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペシャル・エクステッド版4DX」:
4DXの効果が一番現れるのはローハンとエント族が出てくる、この続編かも。それでも見ると半日過ぎてしまうボリューム感!!
評価:★★★★

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:イオンシネマ四条畷にて

「ドリーム・シナリオ」:多くの人たちの夢に登場した謎の男が巻き込まれる悲喜劇。なんかどこかでありえそうな話なのが、実は恐ろしいのかも。。
評価:★★★☆

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:MOVIX京都にて

「ココでのはなし」:東京のゲストハウスに集う人々と、ハウスの経営者たちのほのぼのドラマ。実はこういう話がコロナ禍以降のインバウンド社会では増えてくるのかも。。
評価:★★★★

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:MOVIX京都にて

「チネチッタで会いましょう」:名監督アンニ・モレッティが自身の出演で憂う昨今の映画界とは。。ちょっと説教臭いので、観ていて面白いとは思えなかった。。
評価:★☆

(五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低)
鑑賞劇場:アップリンク京都にて

ビックバジェット映画の終わり

11月で観た映画で印象的だったのは、12月の「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」の公開に合わせて企画されたピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」(2001年~2004年)三部作のリバイバル上映。これは今までもちょくちょくあり、2023年もIMAXシアター版が公開されてきたりしましたが、今回は座席が動くなどのエフェクトがある4DX版+DVD・ブルーレイなどで収録された未公開映像も含めた劇場公開+αであるスペシャル・エクステッド・エディション(SEE)で行われたこと。これ劇場公開版でも3時間近い上映に+平均1時間半の未公開映像が加わっているので、ほぼ半日である4~5時間の上映時間となるのですが、それでも時間を忘れてしまうほどの出来に改めて驚愕します。ただ、逆に翻って、この作品が公開された2000年代前後は「マトリックス」三部作(1999年~2003年)、「ハリー・ポッター」シリーズ(2001年~2011年)、ルーカスの最後の「スター・ウォーズ」SP1~SP3(1999年~2005年)など、映画界の話題となるビックバジェットと呼ばれる映画が映画館を席捲していたなと思います。もちろん最近ではマーヴェル・シリーズなどのTHEハリウッドな大作映画がありますが、老若男女問わず映画館に押し掛けるような万人向けな作品はなくなったなということを感じてしまいました。それでも昔から自分流を提示し続けるリドリー・スコット監督(御年87歳:2025年時点)が、四半世紀の時を経て、「グラディエーターⅡ」でも最前線に立ち続けているのがすごいなと思います。

近未来を描く意欲作

あと、「本心」に関しては原作小説がよかっただけに、小説の世界観を(頑張ってはいるものの)描き切れていないのがちょっともどかしい感じがしました。僕が期待したのが、主人公がVRのリアルアバターとして底辺として生きるという表現のところの仮想体験というところの良さだったんですが、ちょっと詳しい設定部分がすっとばされて、単なる危険な日雇いバイトな印象に止まってしまったのが残念ですね。。でも、AIで実現する母親の残像と、隠された母親の裏の顔の一部を体現する三好との淡い恋部分はドラマとしては結構くっきりしていてよかったですね。良い部分と惜しい部分が結構くっきりしているのが、ちょっとモヤモヤを拡大させてしまった感があります。。一方、「HAPPYEND」は中国のようなリアル監視社会に突入した日本を生きる現代若者たちの青春劇。ブームは戻るというか、バーチャルになろうとも社会からの締め付けが強くなると、反発していく若者たちという構図になるのは1960~70年代の学生運動を彷彿とさせます。とはいえ、インバウンドも含め、多種多様な人たちとの共存がリアルに今後は求められ来るのかなと思うと、結構考えさせられる良作でした。

1月の映画もたまってきたので、12月分も含めて一気に突っ走ってしまうかもです(笑

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