【映画感想】FALL フォール（ほぼネタバレなし）
2023年に公開された映画、FALL。最近になってNetflixやAmazonPrimeで提供されていたので、作業の片手間に視聴を始めました。
間違いでした。
全く作業が手につかん。
～ざっくり映画の情報～
2022年に製作されたサバイバルスリラー映画「Fall」は、フリークライミング中に取り残された2人の若者の運命を描いています。
主人公のベッキーは夫を山での事故で亡くし、悲しみから立ち直れずにいた。そこで、親友のハンターが彼女を元気づけるために新たなクライミング計画を提案します。
その計画とは、現在使用されていない超高層テレビ塔に登ること。2人は老朽化した梯子を登り、地上600メートルの頂上に到達しますが、そこで梯子が崩れ落ちてしまい、2人は鉄塔の先端に取り残されてしまいました。食料も水も満足に無い中、助けを呼ぼうにも、スマホも電波が入らない。絶望的なサバイバルを余儀なくされます。
この映画、主人公の夫であるダンがクライミング中に落下して死亡するシーンから始まります。
そのシーンからして緊迫感たっぷりで、落ちるんじゃないかとハラハラするのですが、ギリギリ大丈夫と思いきや、実際に落ちてしまうので、「この映画では人が実際に落ちて死ぬんだ……！」ということを強烈に印象付けられます。
その上で、地上600メートルのテレビ塔への登頂。
主人公たち二人はバカなので、危険な登り方をしたり、片腕でぶら下がって自撮りしたり、画面の向こうの我々を散々ハラハラさせます。
で、テレビ塔の頂点部分には、直径1メートルほどの丸い足場があるのですが、登って来た梯子が崩れて、そこから降りられなくなるんですね。
もうこの時点で私の手は滝のように汗をかき、作業どころではなく見入ってしまいました。
人里離れた場所なので気づかれないし、スマホは圏外だし、バカだからそこに行くことを誰にも知らせていません。
命がけで登るのに、誰にも知らせないってどういうこと？
無謀にも程があります。
正直、この二人がバカすぎて、最後までバカだなあと思いながら浅薄なキャラクター造形にガッカリするのですが、この映画の見どころはそこじゃないんです。
とにかく、自分がこんな状況に陥ったらどうしようという不安と、いつ落ちてしまうか分からない緊張に加え、飢えや乾きに苦しみ、能天気だった二人が精神的に追い詰められていく様子。
本当に恐ろしいんです。でも、一秒先に何が起こるか分からないから、目が離せないんです。
最後には、手だけではなく足まで汗をかいてしまいました。
色々粗はあるんですが、とにかく恐怖と絶望と臨場感がものすごくて、その辺の下手な映画よりもずっと集中して視聴してしまいました。
当然、作業はおざなりになりました。
皆さん、この映画を見る時は、片手間ではなくガッツリ身を乗り出して見るつもりで、時間を確保してください。
視聴リンク
Netflix
Amazon Prime(※2024年6月現在、プライム会員は無料で視聴可能です)
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