実は泣ける！？ きり丸が戦災孤児だって知ってた？ 忍たま乱太郎の深～い世界に迫る

「えっ、きり丸って戦災孤児だったの！？　あのお金大好きな彼にそんな過去が……」

そう感じたあなた、実は『忍たま乱太郎』には意外にシリアスな一面が隠されていることをご存じないかもしれません。

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こんにちは！皆さん、NHKで放送されている長寿アニメ『忍たま乱太郎』をご存知ですよね？

忍術学園で繰り広げられるドタバタコメディに、子どもの頃から笑わせてもらった方も多いのではないでしょうか。

でも、原作である尼子騒兵衛先生の漫画『落第忍者乱太郎』、実はかなり深い内容なんです。特に、どケチキャラとして有名なきり丸には、涙なしでは語れない背景があるってご存じでしたか？

お金大好ききり丸の秘密

きり丸といえば、お金が落ちる音を何十メートル先からでも聞きつけて走り出す、お金に目がないキャラクター。

でも、実は彼、戦争で家や家族を失った戦災孤児なんです！

この作品の舞台設定は室町時代末期で、ちょうど戦国時代が終わりかけている頃。なのできり丸のように家や家族を失っている子どもは多かったのです。

幼い頃からアルバイトを掛け持ちして、自力で生き抜いてきた彼が、お金にがめつくなるのも無理はありませんよね。

彼が忍術学園に入学する際も、アルバイトで貯めに貯めた小銭で入学料を支払ったんです（それで先生たちから顰蹙を買っていた）。確かに彼のお金に対する執着心はコミカルなんですが、お金に執着するのは、生きるために必死だったからこそ。そんな背景を知ると、彼の行動一つ一つが胸に沁みてきます。

土井先生との絆にほっこり

そんなきり丸を見かねて、土井先生は忍術学園の休み中に彼を自宅に引き取っているんです。家も家族もないきり丸が、「ただいま」と言える場所ができた……。なんとも胸が温かくなるエピソードですよね。

原作では、ギャグ満載ながらも忍者の残酷さやシリアスな背景もしっかり描かれています。この深みが『忍たま乱太郎』の魅力の一つです。アニメ版ではマイルドに描かれていますが、それでも心温まること間違いなし。

特別配信！きり丸と土井先生のエピソードを見よう

ここで朗報です！12月20日に映画『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』が公開されるのを記念して、12月16日（月）11時59分までの期間限定で、YouTubeでとっておきのエピソードが公開中なんです。

アニメ忍たま乱太郎「土井先生ときり丸の段（第19シリーズ90話）」【YouTube 特別配信企画】

昔「乱太郎」を見ていた方も、きり丸の背景を頭に入れながら視聴してみてください。新たな発見とともに、一層深く作品を楽しめるはずです。

『落第忍者乱太郎』の魅力

原作である『落第忍者乱太郎』（落乱）について少しご紹介します。

『落第忍者乱太郎』は、尼子騒兵衛先生による日本の忍者ギャグ漫画です。1986年から2019年まで、実に33年間も『朝日小学生新聞』で連載されていました。舞台は室町時代末期。当時の様子や忍者の卵（忍たま）たちの日常を愉快に描きつつ、歴史的資料に基づいた正確な時代考証が特徴です。

その一方でギャグ要素も満載。メタ的な要素やダジャレ、近畿地方の地名に由来するキャラクター名など、ユーモアあふれる作品となっています。

作者の尼子先生は、子供たちに歴史の事実を正しく伝えたいと考え、子供でも理解可能な忍術や当時の暮らし、時代背景を丁寧に描いています。

歴史的な事実にそぐわないモチーフを出す時は、ちゃんと子どもでも「これはギャグなんだな」と分かるように描くというこだわりを持っていらっしゃるんですね。例えば、自動販売機や自転車が出てくることがありますが、それは誰にでも「これは嘘だな」と分かります。

そのため、笑って読んでいるうちに自然と歴史に詳しくなれる、そんな魅力があるんです。

私は子供の頃から漫画原作が大好きでした。子ども向けの漫画にしては難しい言葉や漢字が多いので、漢字の読み方はこの漫画で覚えたと言っても過言ではありません。

余談ですが、「オイルショック」や「トイレットペーパーパニック」という言葉もこの漫画で知りました。でも、大人になってからまた、トイレットペーパーパニックもどき（ティッシュ、マスク、米、etc…）を経験することになるとは、当時は思いもせず……。人類って歴史に学ばない生き物なんですね。

おわりに

『忍たま乱太郎』には、まだまだ知られざる秘密がたくさんあります。これを機に、あなたも忍たまワールドに再び足を踏み入れてみませんか？

友達や家族と一緒に『忍たま乱太郎』を見返して、「実はきり丸ってね…」なんて話で盛り上がるのも楽しいですよ。昔好きだった作品を通じて、懐かしい思い出や新たな発見を共有するのは、心がほっこりします。

年末の忙しさに疲れた時は、この作品で笑って癒されてみてはいかがでしょうか。笑いと涙が詰まった『忍たま乱太郎』の世界は、心の栄養になること間違いなしです！

ぜひ、新たな視点で作品を楽しんでみてくださいね。

12月20日から放送される映画も注目です。

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