文化祭の前日が好きだ
イベントや行事ごとが大好きな僕は、学生時代に生徒会や文化祭・体育祭実行員など積極的に参加してきた。
でも今考えると、一番楽しかったのはイベントそのものではなく準備時間だった。
まずは企画。
この出し物を決める作業が一番大変。
「1組はお化け屋敷って決まってるみたい」
「今年食べ物ダメなんじゃない?」
みんなカッコつけたい時期だったりするから、なかなかアイディアが言い出せず、気付けば他クラスの噂や否定的なコメントでもちきり。
だから根気強さが大事。
企画はたった一回の打合せじゃ決まらない。
そんな時は、担任の先生が持っている教科の時間をいただく。
他のクラスの授業の声とかが聞こえる中、わちゃわちゃ机動かしたり、いつも寝てるやつがちゃんと起きてたりして。
授業が潰れるの嬉しかったなー。(良くない生徒ですね)
各々仕入れてきた情報(先輩がこれやって盛り上がったとか)をもとに、自分たちがやりたい何かを導き出す。
企画が決まれば準備に入る。
ここからは有志の力が必要。
担任の教科の時間を使っても、総合の時間を使っても、準備って意外とやることがあって間に合わないかも、って不安になる。
そうなると放課後しかない。
部活をやってる人たちは前後の時間を使って。
時には部活に食い込むこともあったなー。
だけど僕はこの放課後の時間が、大好きだった。
今考えても、とてつもなく素敵な時間だった。
自転車に2人乗りして(ダメなことですね)買い出しに行ったり、準備してるつもりが気付いたら語りだしていたり、急に漫才を披露するやつらがいたり、おいおい3組の〇〇が●●に告るみたいだぞ!!なんて速報が入ったり。
いわゆる青春。
そして前日。
ここまで来るとある程度の準備は終わっているから、放課後準備を特に頑張ってきた面々のみが残ることが多かった。
「大変だったなー」
「あいつ全然手伝ってくれなかったな」
「ここ上手く作れたな」
「明日楽しみだね」
愚痴ったり、笑ったり、内容がない会話を繰り返して最終形にする。
最後の準備を終え、教室から出て、廊下から全クラスを見渡す。
決まって誰かが言う。
「うちのクラスが一番いいね」
その瞬間が気持ちいい。
この気持をずっと味わいたくて、今の仕事を選んだ節がある。(この話は追々)
一番になりたいんじゃない。
みんなで一番と思えることが嬉しかった。
当日がくる。
終わりに向かっているから、なんだか寂しくなる。
僕の目には、教室でみんなが笑う姿がスローモーションに見えて、GReeeeNが聞こえてきちゃう感じ。
あの時はなかった言葉だけど、”エモい” ってやつ。
せっかくnoteを始めたので、過去のことを思い出して自分を見つめ直そうとしています。
僕は、何者でもない。
そして、とにかく文化祭の前日が好きだ。
この気持ち分かってくれる方いますよね...?