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多様で柔軟な視点を伝えていく

(5,673文字/個人差はありますが、約9分~14分程で読めると思います)

こんばんは。よこはま発達グループの佐々木です。

今週、来週とコンサルテーションが多くあります。コンサルテーションは県外に行かせていただくことの方が多いので、遠方からわざわざお声がけいただけること、同じ志で取り組んでくださる仲間の方々が増えていくことに感謝しています。新年度からも、いくつか新しくご一緒させていただく事業所さんが増えそうです。もし我々のコンサルテーションにご関心があれば、ZOOM等で説明の時間をお取りさせていただきますので、seminar@ypdc.netの佐々木宛まで遠慮なくご連絡ください。
    
さて、今回はコンサルテーションのことで、最近よく聞かれるご質問があるので、そのお返事をしたいと思います。


そもそも何を意識してる?

「コンサルテーションで大事にしていることや意識していることってなんですか?」
     
こうしたご質問をよく頂くようになりました。それは、実際にコンサルテーションを行わせて頂くことが増えたからかもしれませんが、その点について何か人に伝えられるような知識やノウハウは全く持ち合わせていません。
  
というのも、僕は立場上は発達障害の方々の支援を考えさせて頂くことは専門ですが、コンサルテーションについては体系的に学んだこともなければ、専門外です。コンサルテーションをさせて頂くようになってから10年近く経っていると思いますが、今でも試行錯誤の連続です。なぜなら、どうすればいいのかがわからなくても、誰かが教えてくれるわけでもなければ、誰かに相談できるわけでもないので。現場の地域性やそこで働く方々の価値観も違います。なので、結局は現場の方々とやり取りさせていただきながら、「今のこの現場にとっての最良」をその都度考えて、考えて、考えて対応させて頂くしかないのだと思っています。
   
今回は、「こうすればいい!」みたいなことではなくて、自分が意識している点を文字で整理してみました。これはコンサルテーションに限らず、人とやり取りする時に役立つとも思いますので、参考にされてみてください。
   
ちなみに、自分で文字にしてみたことを、AIに「つまり、最も大事にしていることってなんだと思う?」と投げかけてみると、『あなたの考えは「冷静に考え、他者と共に歩む姿勢」から派生しています。現場の声を尊重し、共に最善を探し続け、自分自身も進化を止めないことが、あなたの支援における根幹を成していると言います』だそうです。なので、そうした内容なんだなと思いながら、この後を読み続けていただければと思います。

基本理念

僕がコンサルテーションで大事にしていることは、もっともらしい言葉を並べて、相手を説得しようとしたりするのではなく、「自分で考える力を育むこと」です。そうした力が少ないと、応用も効きにくく、また現場は流動的なのにも関わらず画一的な対応しかできなくなってしまうと思うためです。とはいえ、これは考えてみればずっと大事にしていることです。
  
僕はずっと運動部で、その中では「どうすれば上手くなるのか?」など助言を求められることもありました。でも、その時には「こうすればいいよ」と伝えることはあんまりなく、「自分で考えられるように」を意識してきました。
  
なので、今もそうしたことは根底にはあります。その上で、大事にしている基本的な方針があります。

現場主義と柔軟性

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