お子さんが「楽しく文字を書く」工夫
よこはま発達サポートルームの小林です。
サポートルームでは、毎週水曜日に作業療法士の中山修先生がOTセッションを行っております。私たちスタッフは、中山先生から、手指を使うトレーニング方法や、楽しく取り組めるような工夫をいろいろと教わっており、普段のセッションにも取り入れています。
今回は、楽しく文字を書く練習方法をご紹介します。
文字を読めるけれど、書き方はまだわからない、でも書けるようになりたいな…、そんな風に思っているお子さんにぴったりです。
中山先生のお話では、手先を使って書くよりも、腕全体を大きく動かした方が書きやすく、文字も覚えやすいそうです。
使用するのは、絵の具2色と、サイズの異なる2本の筆(太め·細め)、そしてA4サイズの白紙です。
まず、支援者などの教える側が、着席しているお子さんの背後に立ち、細めの筆で文字を書く様子をお子さんに見せます。
この時に、書く方向(左から横など)や書き順などを見てもらいます。
次はお子さんの番です。別の色を使って、太めの筆でなぞります。
見本よりも太めの筆を使うと、「線からはみ出ないように」と意識する必要がなくなり、自信を持って堂々と書けます。
写真だと少し分かりにくいのですが、青と黄色が重なって、緑になりました!
色の変化を見るのも、お子さんたちにとっては楽しいようです。
「今日は何色にしようかなぁ」と絵の具選びを楽しむお子さんもいます。
カラフルな文字は、アートとして、壁に飾っても綺麗です。
素敵な作品として飾ってあげると、お子さんたちの自信にもつながります。
サポートルームでは、文字に限らず、絵や制作物を、待合室の壁に掲示することがしばしばあります。
「僕/わたしが書いたんだよ!見て!」と、待合室から、嬉しそうな声が聞こえてきます。