神経発達症と併存症。子どもや知的障害がある場合には?
(5,927文字/個人差はありますが、約10分~15分程で読めると思います)
こんにちは。よこはま発達グループの佐々木です。
このグループのFacebook版では毎月ゲストの方との対談や鼎談動画を配信しています。
2024年も半年が経ち、この半年でゲストに出てくださった先生方は下記の先生方です。
タグチトモコ先生(言語聴覚士)
石黒繭子先生(株式会社ククリテ)
今村三奈子先生(さつきヶ丘保育園)
笠合竜明先生(金沢手をつなぐ親の会)
草原比呂志先生(長崎国際大学大学院)
下田祐輝先生(一般社団法人ゆこり)
高橋亜希子先生(株式会社エンカレッジ)
星明聡志先生(ジョブジョイントおおさか)
関正樹先生(大湫病院)
吉川徹先生(愛知県尾張福祉相談センター)
真船亮先生(bonワークス枚方)
蜂矢百合子先生(よこはま発達グループ)
宇野洋太先生(よこはま発達グループ)
どの先生方も、僕が臨床家として尊敬している先生方ばかりで、お話をさせていただく中で自分自身の考えのアップデートと整理、そしてモチベーションにつながっています。ちなみに、どの動画もグループに入っておられる方々はまだまだご覧いただけます!
▼オンラインゼミの詳細はこちら
そして、来月のゲストは…宇野洋太先生です!
宇野先生には学生の頃から今もなお多くのことを教えていただき、僕を育ててくれている方のお一人だと勝手に思っています。これまでも色々な形で一緒に動画に出てくださったりしていますが、二人だけで動画を撮ったことはなく(日常的に二人で話すことはとても多いのですが)、二人の対談動画を観たい!とご希望があったので(本当にニーズがあるのだろうか…)来月は宇野先生との対談をお届けします。
来週撮影の予定ですので、何か「こんな話が聞いてみたい!」というご希望などあれば下記URLよりご質問ください(その方が僕らも話しやすいと思うので)!
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが今回の本題です。
どうぞお付き合いください。
定期的なアップデートの機会をどれだけ持てるか
よこはま発達グループでは、医療、療育、相談・育成部門があるので、多職種が在籍しています。それぞれフロアも違うので意識的にやり取りの時間を作らないと、同じ方をそれぞれが対応しているのに情報共有が十分にできないということが起きてしまいます。
そのため、スタッフ間での情報共有や方向性のすり合わせなどはよくしている方だと思います。
ただ、それとは別に全体で情報共有や情報交換の場を設けるようにもしていて、月1回は(可能な限り)臨床スタッフがオンラインで集まり90分ほどのカンファレンスを実施しています。そこではテーマを設けたり、学会発表した内容だったりを共有しています。
ちょうど昨夜は内山先生が「神経発達症の抑うつ」というテーマで話をしてくださり、それをスタッフ間で共有しました。
日々目の前のことに一生懸命に取り組むことは大事なのですが、その質をあげていくには知識が必要なんだと思います。知識は武器なんだと、よく講演会などではお話をさせて頂いています。
例えば、以前Voicyでも「ASDのコミュニケーション支援では、コミュニケーションから始めない」というテーマで配信しました
これは、人によっては「あたり前のこと」なんだと思うのですが、それがあたり前になっていない現場もあるわけです。
それはその現場を否定するわけでも、批判するわけでもありません。そうした知識があるかどうか、そうした知識を得られるような機会があるかどうかという違いだけなんだと思うのです。
もちろん、知識があれば支援ができるわけではありません。でも、支援を考えていく際には知識は必要です。ですから、自分自身が知識をアップデートしていける場や機会をどれだけ持てるかということが重要なのだと思います。そうした意味では、月1回のカンファレンスは僕自身にとっても大きな意味のある場です。
皆さんは、そうした場(=知識の更新をする場)をどれくらい持てていますか?
神経発達症と抑うつ
さて、上述したように昨夜はこのテーマで内山先生よりお話をしていただいています。
発達障害(神経発達症)の方々に併存症が多いのは、これまでもコラムで書いていますし、多くの方々がご存知の通りだと思います(以前、蜂矢先生との対談でも話をしていますが、二次障害という言葉は適切なのかどうかもわからないし、僕らはあんまり使いません)。
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