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ご家族と一緒に作った支援グッズ

よこはま発達サポートルームの保育士の中村です。

私たちサポートルームスタッフは、ご家庭との協同を大切にしております。ご家庭とより密に連携がとれるように、週2回1時間のセッション内でのお話とは別に月に1回以上の面談日を設け、ご家庭や園での過ごし方、保護者さんやお子さんが抱えるお悩み等を伺っております。本日は、保護者さんからいただいたご相談を元に作成した支援グッズをご紹介します。

毎朝、長袖を着れば良いのか、半袖を着れば良いのか聞いてきます。どうしてでしょうか?

ある保護者さんからこのようなご相談をいただきました。

季節は春先だったため、保護者さんが「長袖が良いかもしれないよ。」とこたえると、そのお子さんはなぜか機嫌を損ねてしまう、とのことでした。

お話を伺う中で、“もしかすると、今の気温や気候にあった服装が決められないために尋ねてくるのかもしれない”と1つの仮説にいたりました。そこから、何度かの面談を経て、下記の手作り服装早見表(写真1)を作成いたしました。

写真1

作成した服装早見表はセッション内で取り入れ、その見方や扱い方をお子さんにお伝えしました。すると、「もっとたくさんお洋服がほしい」や「ここはどう見たらいいの?」等お子さんからのご希望や分かりにくい箇所があったため、作り直すことにいたしました。

これまでのセッションから知ることのできたご本人の好みや発達特性を元に「この言葉を入れたほうがより自立して使えそう」「ここの言葉は、以前伝わり辛かったので別の言い方に変えたほうが良い」「紙のサイズはもう少し小さくても良さそう」などの案を保護者さんと話し合い、下記のような服装早見表(写真2)が完成いたしました。

写真2

現在では、毎朝この服装早見表と気温を照らし合わせてお子さんご自身で服装をきめられるようになり、機嫌を損ねてしまうこともなくなったそうです。

このような世界に1つだけの支援グッズを通し、ご本人、ご家族がより豊かな生活につながっていくことは私たちスタッフにとっても非常に大きな喜びとなります。

今後も、ご家族と協同することで、お子さんの特性理解を深め、お子さんやご家族のハッピーに繋がっていく努力を惜しまずにすすめてまいります。

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