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目で見てわかることで、安心して発信を

よこはま発達サポートルームの児童発達管理責任者の小林です。

サポートルームでは、コミュニケーションの練習で、写真カードや絵カード、文字のカードをよく用います。

その理由として、言葉を発することが苦手なお子さんは、カードを渡すことで自分の意思を相手に伝えることができます。また、言葉を話せるお子さんでも、困った時にどう伝えればよいのか分からなくなってしまうことが多々あり、手元のカードを見ることで、伝え方を思い出すことができます。

お子さんにあわせたコミュニケーションツール

教材の足りないパーツを、カードを使って上手に要求できるようになったお子さんがいらっしゃいます。成長して言葉が増えてきたので、カードを渡しながら「ください」と伝える練習を始めました。

最初は、スタッフが「くだ…」と声をかけながら、「ください」と言えるように言葉を引き出していたのですが、自発的に言えるようになるまでには、なかなか至りません。

そこで、『ください』カードも一緒に用意してみました。

お子さんは、カードを『ください』と左隣に貼って、黄色いバーをスタッフに手渡します。すると、スタッフに促されなくても、初めて自ら「ください」と言えました!

文字はまだ読めないお子さんですが、絵を見て「ください」と言えば良いことが分かったようです。

目で見て理解することが得意なお子さんには、コミュニケーションも視覚的な方法で教えてあげた方が分かりやすいことを、改めて学ばせていただきました。

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