自分の個性を他人には押し付けたくない

ドンくさく生きてて申し訳ない

僕はテンプレートうつ患者にありがちな自己肯定感がゼロの人間です。朝起きれば自分の存在をウンコだと思って布団から起き上がります。

いや、朝一のトイレへ行く話じゃなくてだな。

自分はマイナスをぶっちぎる思考です。どんな些細な間違いを一つでも起こせば、自分は人類のカスであると信じ込むぐらいです。よくもまあ今まで生きてこれたなと感じるほど、ある意味ここまで奇跡を起こし続けてる人間です（ふてぶてしいともいえる）

基本的に僕はどんくさいです。これが個性といっていいのかはおいといて、とりあえずダメ人間です。

上手く物事を進めることが出来ません。基本ズボラです。人から何か話をされても一度では理解できません。計画が立てられないとか、複数のことを処理できないとか。ミスしまくれば顔が赤くなりがちです（笑）

言葉にすればするほど僕のポンコツ具合はご理解いただけるかと思います。人をイライラさせることは多々ありまして、そのたびに申し訳ない気持ちになります。

別にこのどんくささを自慢したいわけではないですし、配慮をいただきたいというおこがましいことも思っておりません。

僕は僕なりに生きていくしかなくて、このドンくささを人類の皆様にご迷惑をおかけしないよう努力するだけが精いっぱいの人生だと思ってます。これが僕が考える自分の個性です。

みんなはそれぞれ思う事がありながら生きている

そんな僕ですが、昨今の多様性やら自分らしさを求める世の中があんまり理解できていません。

いや、良いんですよ？自分らしさを主張したって。

でもね、その自分らしさとやらを相手に押し付けても仕方ないと思うんですよ。

「僕はドンくさい人間なんだ、人よりも鈍いし、人の気持ちが分からないし」ということを、相手に主張してもどうなるんでしょうか。

結果、何らかの問題が発生したとして、その尻ぬぐいする人がいたらどうなりますか。僕がその人に対して「いやー、これは俺の個性だから。多様性最高、ご苦労！」なんて言った日にゃあブチギレ案件です。

昨今の多様性の話やらを聞いてると、僕は自分の病気を重ねて考えてしまいます。

自分の個性を盾にして、特別な配慮まで求めているように取られてしまう（聞こえてしまう）のがとても悲しいです。

もちろん、差別はよくないと思いますよ。例えていうなら仕事の結果で人間性という別の軸を否定することは間違ってます。

でも、それはそれ、これはこれ。個性がどうあろうと仕事の評価は変わっちゃいけないし、そういうもんだと僕は理解しています。

絶対的に評価される軸はどの世界にもありまして、それらを個性なるものでゆがめることはできないです。

僕の場合、自分の能力欠如のせいで足りない部分は確かにあります。仕事はできないとおおよそ評価される人間です。

だって平均点さえとれないんだから、その部分はご迷惑をおかけするわけだし。自分なりに頑張ります。平均点までは何とかやりたい。でも足りない。そんな人はよくある「あいつは出来ないヤツ」と思われるのは仕方ないでしょう。

実際に実績を残せないんだからそれはそれでフラットに見てくれていいんです。「あいつは病気だから評価を上げよう」なんて話になったらそれこそ差別でしかないです。逆に「あいつは病気だからさらに評価を下げよう」という軸があっても困ります。

30点の結果なら、30点の評価をしてくれればそれでいいです。平均点に届かない部分は謝ります。本当申し訳ない。

人によってはこれを卑屈と考える人もいるかもしれません。かもなぁ、と僕も今思いながら書いてます。

そうですね。せいぜい僕は他の人から「あいつは仕事できねーし、そういう評価だけど、まあこれもあいつらしさなんかな」と思ってくれたなら万々歳かなっていう感じです。

仕事でもなんでもそれぞれ考え方の指標がある以上、これが本当の個性の評価なんじゃないかなと思うんですよね。

多分、これが障碍者だけの世界ならまた評価軸が変わってくるかもしれないんですが、少なくとも僕がいわゆる世間一般の社会に加わっている以上は仕方がないことだと理解しています。

自分のことで精いっぱいだけど他人に迷惑はかけたくない

自分が世間に認められてない個性を前面に出して戦う人がいます。そして昨今の世間一般では広く考えていこうという風潮があります。

現在、世の中から白い目で見られてきたマイノリティの人たちにスポットがあてられるのはとてもいいことで、それらの問題を受け入れてフラットにみられる世界が出来上がったならそれはそれで素晴らしいです。

そうはいっても、皆がみんな主張して認められる世の中ってのは正直言ってかなり難しいです。残念ながらそれほど世の中は簡単に出来上がってないですから。

個性は時に人によっては欠点と映るでしょう。これはどうしようもない事実です。

多くの人は我慢しながら生きてます。これは健常者だろうが障碍者だろうが変わらないです。どんな人でもまあまあ生きるのに我慢してます。それ自体が悪いことではないというのも僕は分かってます。

僕はとりあえず平均点を取れるように努力したいです。