本当に怖い睡眠負債
最近よく聞く「睡眠負債」という言葉。
2017年のユーキャン新語・流行語大賞トップ10にも選ばれ、一躍多くの人の知る所となりました。
いまさらですが、
睡眠負債(すいみんふさい、英: Sleep debt)は、William C. Dement 教授(スタンフォード大学)により提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディ(Wikipedia)』
要するに、毎日少しずつ積み重なった睡眠不足が積み重なった状態のことです。
睡眠不足の借金が少しずつ積み重なり、心身に大きな影響を及ぼします。
そして、この睡眠負債、週末の寝溜めでは解消しません。一括返済は受け付けてくれません。
おはようございます☁️
— 矢間あや@睡眠bodyコンサルタント (@YazamaA) May 20, 2020
睡眠負債とは「日々の睡眠不足が借金のように積み重なっていくこと」これ、休日の寝だめでは解消できません🙅♀️
返済方法はその週のちょっとした早寝の繰り返しで返済のみ。
休日の寝溜で一括返済は受け付けてくれません😖体内リズムを崩して悪影響なだけです。
こんな人は要注意
・朝起きても疲れがとれない
・なかなか起きられない
・寝る時間がいつもバラバラだ
・週末は平日と比べて2時間以上遅い
・とにかく疲れが取れない
・運動不足だ!
平日は、朝はギリギリまで寝て、飛び起きて仕事に行くが、万年疲れが取れず。それがもう当たり前になっていて、日中、仕事はパソコンの前でほぼ同じ姿勢で動かない。
平日の夕方は、体は疲れ、集中力も散漫になった頃、栄養ドリンクを片手に腰に手を当ててグビっと飲み干す。(そして、そんな俺(私)かっけーと思う)
毎日終電、もしくはタクシーで帰宅。シャワーだけ「さっ」と浴びて空腹を満たすため、コンビニで買ったお弁当をガッツリ食べて倒れるように寝る。
休日はとにかく疲れを取りたいから寝ていたい。そして毎度起きたら昼過ぎ。
俺(私)運動不足だよなぁ〜と思いながら、腰痛と肩痛のため、もう若くないよなぁ〜と思いながら、マッサージ屋に駆け込み、「極楽〜」と至福の時間を過ごす。
心あたりのある方は本当に要注意です。
なぜ睡眠負債はダメなのか?
一番の理由は「睡眠不足」は、命にかかわる病気のリスクを高め、日々の生活の質を下げていることが明らかになっているからです。
「プレゼンが近くて1日3時間睡眠が続いている。」のように極端な睡眠不足は、自分が寝不足であると自覚しやすいです。
ですが
自分では「6時間も寝てるし、私には問題なし!」と思っている人も、わずかに睡眠が足りてなく、その睡眠不足が本当に少しずつ、借金の様に蓄積することがあります。
この「蓄積する睡眠不足」が非常に重要で、自分では気がつかないうちに仕事や家事のパフォーマンスが落ちていたり、命にかかわるような病気のリスクが高まってしまったりする可能性があるのです。
実験でも明らかになった脳の衰えと健康への影響
ある大学の研究チームが行った実験では、
徹夜のグループと睡眠時間を6時間のグループに分け、集中力や注意力がどう変化するかを調査しました。
徹夜のグループは、初日から2日目に急激に成績がさがりました。これは脳の働きが急激に衰えていると言えます。
一方、6時間睡眠のグループは、最初の2日間はほぼ変化はなかったのですが、その後、徐々に脳の働きが低下し、2週間後には、徹夜グループとほぼ同じレベルになってしまいました。
6時間睡眠のグループの人は、脳の働きの衰えを必ずしも自覚していませんでした。
このことからわかるように、徹夜した場合と比べて、わずかな睡眠不足がじわじわ蓄積した場合、なかなかその影響を自覚できないのです。
睡眠時間は個人差があるので、何時間睡眠が正解。とは言い難いものがあります。
しかし、睡眠負債がある人は、知らないうちに仕事や家事のパフォーマンスを落としている可能性があると言えます。
また、研究の結果から、さまざまな病のリスクを高めていることがわかってきました。
特に、睡眠不足とがんや認知症との関係性は専門家の間でも積極的に研究が行われています。
どうやって負債を解消すればよいのか?
結論から言うと
「いつもより長く寝る」ようにすればよいのです。
もちろん、自分でも自覚のある睡眠不足の方は、日中のタイムマネジメントを見直し、寝る時間の確保をすることをオススメします。
自分は大丈夫と思っている方は、いつもよりちょっとだけ長く寝てみる。
そして前日との比較をしてみることをオススメします。
ただし、睡眠は色々な要因が重なり睡眠問題に発展します。
そのためには
・寝る時間、起きる時間を一定にして、できるだけ生活のリズムを崩さない
・太陽の光を積極的に浴びる
・日中は積極的に運動する(動く)
・昼間の15〜20分の仮眠をとる
・寝返りが打ちやすい寝具を使う
・姿勢を正す
などの質の良い睡眠を得るための行動が大切になってきます。
寝る前や仮眠前に「ごろ寝リセット」を行うとより眠りやすくなりオススメです。
矢間あやのオフィシャルHP
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