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「場数」を踏めば踏むほど面白い未来が待っている


夫の大学のパートナートークセッションにスピーカーとして参加をしました。

先日、夫の大学で開催されるパートナートークセッションで話す機会がありました。大学受験生やそのパートナー向けのセッションで、留学生に帯同したパートナーとして、現地の生活についてお話をし、質問があればそれに応えていく、というような内容です。スピーカーは私を含めて2人。英語です。原稿や事前準備はなく、進行してくれる先輩学生がちょっとした質問を投げてくるので、それに対して答えていきます。セッションでお話をするのは、実は今回で2回目でした。

今回は、前回よりも20名ほど人が多かったため、前回のホテルのロビーラウンジのような場所ではなく、ちゃんとした講義室で行われました。大学の講義室で時々ある、半円形の段々のあるタイプだったのですが、座らせられたのは講義室のど真ん中(つまり、円の中心)でした。

私が参加をした理由は、人前で話すという「場数」を踏むため、です。

私は現在、働けるビザを持っていないので、こういった経験ができるのは貴重です。ちょっとした一歩が次に繋がると思うからです。

そして、新しい人にも出会えるかもしれない。 何か次のチャンスが巡ってくるかもしれない。「場数」を踏むことは、実は社会人になる前から長年、意識しています。

人前で話すことはもちろん緊張します。でも、いつからか、話始めると緊張しなくなってきました。また、受験生の大半が自分よりも年下だから、気が楽だったのかもしれません。とにかく、今まで人前で話す練習を何度かしてきたので、アドリブでも緊張をすることがなくなりました。

私は人前で話すのが苦手でした。高校生頃までは。

私が尊敬する、誰に対してもスマイル満点の父親(仕事はいわゆる商社マンです)が、「人前で発表するのはすごく苦手だったんだけど、何度も練習して、ここまでできるようになったんだ。」と言っていたことがあります。もともと技術系なのに人と話すほうが好きだということで、商社の営業を選んだとか。

私もまったく同じで、黙々と一人で作業することは大好きなのですが、人と話すことは大好き、自分も話すのが大好き、だけど大人数の前で話すとなると途端に緊張してしまう、そんなタイプでした。

私が緊張してしまう原因は「相手からどう思われるかわからない」と思ってしまう=「相手をすごくすごく意識してしまう」、そんなことが理由でした。でも、父親の言葉を聞いてからは、「誰だって最初は不得意なことがある、経験を積もう。」という勇気が出るようになったのです。

劣等生だった高校卒業後に浪人をして人生のどん底を味わった私は、晴れて大学が決まるとやる気に満ち溢れていました。そのためか、色々なサークルや団体の代表や重要なポジションを打診され、引き受け(面倒なことも引き受けられるタイプだったからでしょうか…)、色々な経験を積むことができました。授業の発表も率先して行い、英語のクラス(帰国子女ということもあり最上級クラス)でも、アメリカ人の先生に対してどんどん発言をし、議論を盛り上げようとがんばっていました。

そんな経験をたくさんたくさん積んで、社会人になりました。
そのまま、社会人になってもやる気がみなぎっていました。
なぜなら、その頃の私は、高校生時代にはなかった「また海外に行きたい」という夢があったからです。

新しい土地へ行くという「場数」

海外に行くための最初の一歩が大阪だった。

「海外に行くならば、勇気を出せなくてどうする」「海外に行きたい人は勇気を持たなくてどうする」と自分を奮い立たせ、社会人1年目から自分を猛烈アピールをしていました。今考えるとすごいパワーでした。

もちろん、目の前の仕事はがむしゃらにがんばったのですが、海外に行きたいアピールをし続けたおかげで、社会人2年目にはニューヨークへの出向の内示が出ました。

実は当時採用してくれた人事部長から、内定をいただく前に「大阪配属になってもいいのか?」と聞かれたことがあります。その時は「はい、全然大丈夫です。」と答えたのですが、その裏には「海外で働きたいのに、日本の異国(私にとって関西は異国でした)で住めない人は海外にも住めない。」ということを本気で考えていました。今考えれば、よくわからない理論なのですが、要は「新しい環境でチャレンジできない人は、海外に行ってもチャレンジできない」と自分のハードルをぐっと上げたかったんですよね。(笑)そのお陰で、日本では関東から一歩も出たことのない世間知らずの私でしたが、えいっと新しい土地へ行くことができたのでした。しかも初めての一人暮らし。

間違っていなかった一歩。

でも、その選択は、本当によかったです。お陰で、私は毎週のように京都や神戸や大阪の新しい場所へ出向き、色んなものを見たり食べたり経験したりしました。日本の文化が関西に多く残っていることをこの目で確認することができました。東京とは比べ物にならないくらいの数の、お寺がありました。東京が住みやすいと思っていたけれど、大阪こそ都会なのに東京ほど混んでいなくて、電車も都内の「満員電車」ほどひどくなく、なんて住みやすいんだ、と思いました。物価も少し安かったです。

また、そういった私が感じた素晴らしさは、関西に興味を示したことがなかった母親にも伝わり、彼女の京都や大阪にはまるきっかけを作りました(笑)「あなたのおかげで、未知の世界を知ることができて楽しいわ」と言ってもらうこともできました。(正確には冒険家の妹に対しても言っていたので、「あなたたちのおかげで」でしたが…。)

そして何より、海外(しかもニューヨーク)へ行く夢が叶ったのでした。

いかがでしょうか?

まとめると、私は「場数」から、下記が身に付いたと思っています:

  • 大勢の前で自信をもって話すことができる

  • 新しい土地にいっても物怖じしない、むしろ、楽しむことができる(それがヒトであれコトであれ)。

誰だって、最初は初めてです。誰だって最初は怖いです。
その初めてをいくつ経験したか、で自信がつきます。
自信がつけば、新しい場所に踏み入れることが怖くなくなります。
今回も大丈夫だ、って。やってみれば何ともなかった、って。

「場数」を踏むこと、勇気を持ってやってみませんか?
他人は自分が気にするほど、見ていません。
自分が楽しめば良いんです!

「場数」を踏んだ先には、楽しい世界が、
想像していなかった未来が、待っていると思います。

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yayko@アメリカ🇺🇸【海外/子育て/帰国子女】
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