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就活関係2024

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新卒就活をロジカルに切り抜けるためのコツをまとめました。学部、修士、博士と(転職活動)研究室の学生指導で何度も新卒就活を経験してきました。就活を複雑困難にすれば儲かる人がいるビジ…
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記事一覧

大学院を途中で辞める選択肢

進路選択を迫られる次期には,学生が色々と悩んでいる様子をみかける.何に悩んでいるか相談されれば時間の許すかぎり私なりのアドバイスをします.しかし,学生自身が何に悩んでいるのか言語化する前に,時間(就活という流れ)が過ぎていき,選択肢がより狭まってしまう場合を見受けます.そこで,おせっかいかもしれないが,事前にnoteを使って,これまでのQAを発信しています.  さて,今回は就職か大学院進学か悩んでいる学生に提案です.  「就職(ずっとその会社で働く)と大学院進学(修士課程

就活前に親との相談は必要?

 就職活動は学生自身の将来の選択です.本来親に干渉されるべきものではないと私は考えます.一方で現実問題として,親の意見を強く受けて就活で苦労する学生を見てきました.就活中に何かにつけて,ああしろこうしろと言われるのはストレスだと思いますから,事前に宣言しておくことをオススメします.そのため,   両親と就活についての相談を就活が本格化する前に行うことをオススメしています. 1)なぜ就活前?  なぜ就活前かというと,就活中になると,どんな学生も普段の生活+就活となるので忙し

就活とは就活ビジネスが生み出した言葉

 就活,と聞くと不安な気持ちになる学生が多いかもしれません.    そもそも何故,就活が難しそうに感じる,不安に思うのでしょうか? もちろん,どんな仕事が自分に合うのかな,内定がとれるのかなという不安があるのは前提として,なんだかそれ以上の不安を学生が感じている気がします.私も学部や修士の際の就活ではそうでした.   「就活が複雑で大変そうに見えるようにすると儲かる人がいるからで,実際はそんなことはない」こう考えると,かなり気が楽になりませんか?私はかなり気が楽になりました.

博士課程での民間企業への就活方法

博士課程を修了して,アカデミアに進む場合と,民間企業に進む場合,多様なキャリアがあります.私自身は,博士号取得後,ポスドク→民間企業→アカデミアという順序でした.この,博士修了時の民間企業への就活は,学部や修士の際と異なり,仲間が周囲にいない場合,近い分野の相談できる先輩がいない場合が多く,戸惑うかもしれません.そこで,実際私が実施した(あるいは観測範囲にいた博士修了者)がどう就活していたかを参考までに紹介します. 1) 学部修士と同じ新卒採用ルートに乗っかる  題名のと

オンライン面接の事前準備と注意点

 就職活動もコロナ禍を経て実施方法がわかり,今ではオンラインによる説明会や選考が増えてきています.5,6年前にはかなり限定的だったこれらのオンラインでの就活について,事前に準備して対応しておいたら良いと思う対策を説明します.どれもお金はあまりかからないので,余裕をもって対応するとよいでしょう.  ノートPC,場合によってはタブレットやスマホを用いてオンライン面談や選考を受ける学生が多いと思います.その場合,相手にどう見えているか,聞こえているかを事前に確認するとよいです.2台

ガクチカは「勉強/研究」です。

 就活の時期になると,自分には人に言えるようなガクチカが無いという悩みをかかえる学生がいます.私は大学生のガクチカは勉強/研究のみで何ら問題ないと考えています.なぜなら大学は,勉強や研究をする高等教育機関だからです.その成果を堂々と自負できる状態が健全だと考えています.    昨日今日で考えた(やった)謎のガクチカを書いて,それのみを評価する企業があるとすれば,果たしてその企業が長期的に発展するのか私は疑問です.きっちりと自分の興味のある分野の大学での授業を学び,単位をとり,

理系就活のコツは,就活を我慢すること?

理系における就活を円滑に進める方法の1つが,「就活を我慢する」だと個人的に考えています.   就活の時期になると,周囲の学生の就活状況が気になったり,やけに皆が優秀に見えて自分だけが遅れているような気分になって焦るかもしれないです.そのような場合,いてもたってもいられず何かしたい,何かしなければと,インターン,セミナや説明会に参加したり,必要以上に多くの会社にエントリしてしまいがちです.   一度深呼吸してください.就活を円滑に進める方法の1つが,「就活を我慢する」だと提案し

大学パーマネント職の選考の特徴と対策

「大学の先生にどうすればなれますか?」と質問されることがよくある.これは簡単に答えるのは難しいが,「大学教員公募に応募して採用されれば大学の先生になれる.」というのが私の答えかもしれない.この大学の教員公募というのが,企業への新卒採用が一般的な日本の学生にとってはイメージが沸かないために先の質問につながるのかもしれない.私も学生時も企業エンジニアだった際もよく理解していなかった.そこで,ここでは大学教員公募の特殊な状況と,それゆえの対策の方向性について私なりの考察を紹介します

自己PRエピソードの中身よりも、説明の仕方をみられている。

 エントリーシートでは,サークルのリーダ,バイトリーダなどなど何かしらのリーダやボランティア活動での困難な経験についてのエピソードが連発されます.事実そうな人もいれば,わざわざ就活のために作りに行っている人もいるのではないでしょうか.ここで少なくとも言えることは,審査官は聞き飽きているのではないでしょうか?    もちろん,その経験を書くことが悪いと言っていません.しかし,エントリーシート,一次面接で,審査官が見ているのはその経験をもとにした自己PRや志望動機の説明の仕方(分

1次面接と2次面接は採点方法が違う

新卒採用の一般的形式として,エントリーシート,Webテスト(能力テスト),1次面接,グループディスカッション,2次面接,3次面接(役員面接)のように,複数段階がある.   1次は受かるけど,2次はなかなかという人がある一定数いる. これは,本人の能力の問題よりも,1次面接と,2次面接では,対応を変えたほうがいいという傾向を知らないかどうかという差だと思います.   違いを理解して対応すれば,おのずと結果も変わる.    1次面接の対策  1次面接の形態はさておき,目的は会

新卒採用の面接官は面接のプロじゃない!?

エントリーシートを通過しても,一次面接を通過できずに焦る学生が出てくる.なぜ自分は,真面目に就活に取り組んでいるのに,面接を通過できないのだろう.生真面目な学生ほど悩む.そういう学生に対する提案が,  「面接官は面接のプロじゃないと意識していますか?」  です.真面目な学生は,徹底的に企業や業界,自分の研究分野について探求して,それを限られた1次面接に詰め込もうとする. 学校推薦でなければ,2回,ないし3回程度の面接が設けられるが,この1次面接で,このような姿勢で挑むと

3連続程度の お祈りメールを気にしなくていい確率論的な理由

過剰に丁寧なお祈りメールに心削られる(た)かもしれない.そんな,お祈りメールで自信を無くしている学生へのメッセージ.  ”はじめての面接から, 3連続のお祈りメールくらいは気にしなくていい.あなたの能力に関係なく,確率的に普通にあり得るから”  なぜ,初回の面接から,3連続くらいのお祈りメールを気にしなくていいかについて理由を説明します.  面接に10人きて,3人が通過すると仮定します. ※ 1人でも,2人でも計算は同じくできますので,自分の受ける会社の選考レベルに合わ

自己分析/自己PRはキャラ設定

就活がはじまると様々な就活セミナーで詳細は異なれど「自己分析を行いましょう,自己PRシートを作りましょう」などと案内をうける.学生は素直なので,ほうほうこれが就活の基本なのかと考えて,そこから手をつけはじめる.言い方を変えれば,“就活=自分について語らなければならない”,あるいは,“就活=自分のことを理解していないと受からない” という固定概念とともに就活をスタートする.  そのため,この自己分析や自己PRに躓くと,就活そのものに躓いたかのように悩む学生が生まれることになり

会社選び,通勤時間と家賃補助をよく確認!

 同級生が様々な会社を受け,様々な媒体で求人を目にし,そして調べれば調べるほど,どんどん良さそうな会社が見つかる.そんな中で,自分はどの会社の選考に申し込めばいいのか,迷子になる学生は珍しくない.これに対する,私の定型的な2つの簡単なアドバイスがあるので,順に説明したい.この2つで解決できない場合は,もっと別視点も提案する.  1つ目 行きたい会社の要素ではなく,働きたくない会社の要素も検討してる?  2つ目 通勤時間と家賃補助は?実家との位置関係は考慮している?  で