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就活前に親との相談は必要?
就職活動は学生自身の将来の選択です.本来親に干渉されるべきものではないと私は考えます.一方で現実問題として,親の意見を強く受けて就活で苦労する学生を見てきました.就活中に何かにつけて,ああしろこうしろと言われるのはストレスだと思いますから,事前に宣言しておくことをオススメします.そのため,
両親と就活についての相談を就活が本格化する前に行うことをオススメしています.
1)なぜ就活前?
なぜ就活前かというと,就活中になると,どんな学生も普段の生活+就活となるので忙しくなったり,気持ちに余裕がなくなります.そのような状態での相談は,余計にストレスがかかるからです.そのため,事前によく相談しておくことをオススメしています.また,就活後ですと,そもそも論的な前提を大きくゆるがすような条件を出された場合,就活のやりなおしもあり得るからです.
2) なぜ事前の相談が必要か
理由は大きくわけて2つあります.1つは,就活中のストレスを減らすためです.親が就活してくれるわけではないので,ああでもないこうでもないと求めていないアドバイスを受けるとストレスがたまるかもしれないです.2つめは(これは少し毒親ともいえますが)金銭的な制限や妨害をかけてくる親が一定数いるという現実があるからです.例えばどういう制限(抑止力,妨害)があるか(個人を特定できないようにフィクションを混ぜて)例を示します.
・ (大企業)に就活しないなら,もう今後は授業料(仕送り,
生活費)は支払わない.
・ (家から1時間以内の大企業以外には)学校推薦に合意サインしない (一部の大学では学校推薦に親のサイン必要)
・ (大企業で)働かないなら,実家に住ませない.
・ 有名企業じゃないと恥ずかしいから,親戚の集まりにこないで.
あらためて書き出してみると,かなりモラハラ感が強いものも多いです.実際に就活でこのような事例に悩む学生をみると本当に心が痛みます.可能なかぎり前々から親と相談しておき,解決が難しい場合は兄弟や祖父母,指導教員や大学のカウンセラーなど含めて助けを求める行動を起こすなどが有効かもしれません.
次に,就活前に具体的に相談(あるいは確認か宣言)しておいたほうが良いだろうという項目を紹介します.
3) 住む地域や暮らし方の希望
社会人でどこに住もうとしているか(どのエリアの会社を目指すか)についての確認です.実家から通うのか,実家を出ていかないといけないのか,実家から1時間以内に住んで欲しいのか,などなど親としての意見があるかもしれません.個人を特定できないようにフィクションを混ぜて)例を示します.
・社会人になったら自立して欲しいから一人暮らしするべき.
・不安だから結婚するまでは家にいて欲しい.
・頻繁に会いたいので,家から1時間以内の距離がいい.
・新幹線で乗り換えせずに行けるところで働いて欲しい.
・今の家(マンション)を売却して引っ越す計画をたてているので一人暮らしして欲しい.
4) 職種の希望
子供のことが心配な親が殆どです.少し行き過ぎた干渉かもしれませんが,職種や業種を指定してくる親がいます.様々な制約がつくほどに就職先候補が減るので早めに確認しておきましょう.
・有名企業でないとNG.業界大手でも親が名前を知らないからNG
・公務員以外みとめない
・業界1位しか認めない.
・親の住んでいる地域で有名な企業をゴリおし
・資格を伴う仕事でないとダメ.
・実は,ゆくゆくは家業を継いで欲しいので,同じ業界でないとだめ.
最後に
以上が,就活が本格化する前に,就活について親と相談することをオススメする理由と,内容でした.もちろん多くの場合は杞憂かもしれませんが,親は大きく世代の違う価値観の可能性もあり,悪気はなくても意見がすれ違うことは多々あります.まずは,フラットな状態で相談を開始してみてはどうでしょうか.少しでも参考になれば幸いです.