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これから新しい記事(上の記事から)は、そちらに上げていこうと思っています。 立ち上げたばかりなので、一部重複する記事がありますが、ご容赦ください。 私の記事を楽しみにしていただいている方は少ないかもしれませんが、 読みやすいブログになっていると思いますので、 これからもよろしくお願いいたします。 ややこ
玄関でお出迎え 結婚当初からモトオの不機嫌問題で、私は我慢しては爆発するを繰り返していました。それでも大恋愛の末、結婚したのだから、話し合えば解決できるはずと思っていたのでした。 ただ発達障害を知らないと、普通の話し合いは全く意味がなかったのです。道理で解決しなかったわけです。 それでも、相手にして欲しいことやして欲しくないこと、いろいろ具体的に話し合ったので、発達障害の人にも分かりやすい内容だったはずですが、彼の生活における記憶力が壊滅的だったので、合意した約束事も三
災難で本当の人柄が分かる 大変な時こそ、人はぼろが出るというか、地が出るものです。我が家では困った事になると、そこにモトオの特性が加わって更に酷くなるのが常でしたが、これはその昔、婚約中の時の話です。 出会った時から不思議だったのは、モトオが優秀な営業マンということでした。 普段は消極的でおとなしいのに、急に積極的になったり、仕事も出来たり、とにかく意外性の塊でしたが、私はそれを魅力の一つと捉えてしまっていたのです。この時も好成績を上げたということで、海外リゾートでの授賞
「白だったらどうしてくれんの?」と凄んでいたモトオでしたが、医者からASDと言われると、あっさりそのまま発達障害専門クリニックに通い始めました。 お金や権力に弱いので医者の言うことは聞いたり、私にそんな口を叩いたことなどなかったかのようにするモトオの態度には腹が立ちましたが、とにかくこの時は前進と思い喜びました。 そのクリニックには、私が勉強してあったらいいなと思われるプログラムがいろいろ用意してあり、SST(ソーシャルスキルトレーニング)もありました。 話が前後します
たくさんありますが、残り一気にいきます。 モトオの暴言の基本はやはり『オレが養ってやっている』という奢りの現れではないかと思います。今思えば、自己肯定感が低い彼が唯一、人より優れていると思っているところだったのかもしれません。 「父親も尊敬してないのに、あなたなんか尊敬する訳ないでしょ」 自分の父親も収入で値踏みして「あんな父親にはなりたくない」とも言っていましたが、私が見た義父は確かに昭和の男尊女卑感が漂ってはいたものの、うちの孫ムスメをデレデレに可愛がってくれたいい
発達障害に偏食が多いことは知られていますが、うちのふたりの偏食ぶりもなかなかでした。まずは、特に異色の存在だったモトオからご紹介しましょう。 彼の偏食には、結婚するまで気がつきませんでした。コーヒーとパクチーと辛いものが苦手というくらいで、後は好き嫌いは特にないと言っていたので、その通りに思っていました。 けれども、例の外面マスキング(本当の自分を隠すこと)で、これも見事に隠されていました。私がアメリカにいる時に作った簡単なパスタや煮込み料理を優しい顔をして美味しいと言っ
ムスメのCDプレーヤーが壊れた時のことです。 ムスメはこの時中学1年生で、父モトオとの関係は既に最悪でした。原因はモトオの父親らしからぬ言動にありましたが、私の言うことを一斉聞かないので自然の成り行きでした。 それでもこの件で、彼の無類の電化製品好きが、ムスメとの関係に功を奏するかもしれないと淡い期待を抱いてしまったのでした。 私が昼食を作っていると、モトオがいつものようにスマホにのめりこんでいるのが目に入りました。そこで、少し前にCDプレーヤーが動かなくなったから見て
モトオが不機嫌なせいで家の雰囲気は、いつも最悪でした。彼が元凶であることは明らかなのに、本人は微塵も悪いと思っていないのですから、出来るだけ関わらないようにするしかありませんでした。 それでもある日、考えた末、出来るだけ感情を抑え、具体的にお願いしてみることにしました。家族の為と言えば、いい加減考えてくれるだろうと思ったのです。 お願いというのは、嘘でもいいから笑顔になってもらうこと。外の人に見せている笑顔を家族にも見せて欲しい。ただそれだけでした。 そもそもモトオが、
母子手帳 妊娠して、母子手帳を貰ってきた時の話です。 私は貰ってきたばかりの母子手帳を広げ、モトオの目の前で書き込みをしていました。つわりが酷く、日中ソファで横になることもしばしばで、毎日具合が悪いと伝えていました。なので、私のこの辛い状況をモトオは理解してくれている、と私は思っていたのです。 手帳の”妊婦の健康状態等”というページに、夫の健康状態を書く欄がありました。健康か、よくないか、のどちらかを丸で囲み、よくない場合はその病名を書くというたった一行の簡単なも
マイケルにハマったムスメ ムスメには小さい時から、その時々で夢中になるものがありました。一点集中型というかそれ以外何も目に入らなくなるのは心配でしたが、好きなものを見つけられるのは強みだと思っていました。 小さい頃からディズニーのプリンセスと恐竜が好きという変わったムスメが、マイケル・ジャクソンにハマったのは小六の時でした。マイケルはとっくに亡くなっていましたが、ターゲットが等身大の人間になったことは成長に思えました。 きっかけは、私が見せたマイケルのミュージックビデオで
自己理解ができない モトオは車好きでしたが、自分から好きだと言ったことは一度もありませんでした。「あなたは外車が好きだよね」と言われると「オレはスポーツカーが好きなんだ!」と逆ギレしていたのも、基本的に自分のことを理解するのが苦手で、おまけに人から決めつけられることが何より嫌いだったからだと言えます。 決めつけるも何も、好きなら好きと言えばいい話ではないか、と思ってしまいますが、些細なことにこだわってしまう特性は、その思い込みが激しければ激しいほど、他害に繋がってしまうの