美ボディコンテストめざし筋トレから左肩の痛み2 30代 男性 溶接工
気になるところ2回目(約10日間経過)
1)少しだけ左肩のつまり感は感じるが、さほど気になるレベルではないとの事、痛みは無い。
2)メンテナンスと前回の経過ご報告との事で来院頂けました。
仮説と検証
1)胸郭アライメント
若干の左第2肋骨と鎖骨の下方・前方吐出が感じられる(健側:右比較)→大胸筋・小胸筋の過緊張残りを感じた。
2)立位姿勢
努力性の立位姿勢が伺えた、深部の多裂筋+腸腰筋の同時収縮からの姿勢作りが苦手なのかもしれない→上部肋骨:ポンプハンドルモーションと下部肋骨:のバケツハンドルモーションが上手く出来ていない。
この事から胸郭の呼吸運動からの派生、下向性運動連鎖として多裂筋+腸腰筋の促通を行う、抗重力伸展活動のイメージ更新(本来は起立筋を使い伸展をしている)し、深部筋の賦活化を促した。
3)大胸筋の左右差
左大胸筋が発達し、対して右が大胸筋が小さい事の理由を探す→胸郭が左側に対し右側が萎んでいる→胸膜や心膜の萎縮?→呼吸法からの右胸の拡充→右胸が左と比較しそこまで大差なく感じた。
これはメンテナンスの中での今後のテーマとなる。
コンディショニング
1)左前鋸筋と外腹斜筋との筋連結部(筋腱移行部)リリース
2)胸椎伸展エクササイズ
3)大胸筋・小胸筋リリース
4)呼吸法を用いて胸郭(吸気)拡張エクササイズ
備考
ご自宅でもエクササイズは行うようにアドバイス。
その際に、鏡を見てご自身の体性感覚(位置覚)と目視情報のすり合わせを行い、正しい姿勢の刷り込みを脳内にとどめるようにした。
これはコンテストに出られた際にも美しい姿勢はアドバンテージになり、またヒトとしての身体機能もUPする。
筋トレにて腹直筋を鍛えすぎてしまうと、どうしても白線離開ほか猫背の要因にもなりやすい、前述の内容は腰痛他問題点にも派生しやすい事を付け加える。
次回は痛みも無いので1か月ごとした。